ガーゼや包帯などを固定するための医療用のテープをサージカルテープと言います。
特に外科病棟ではドレーン刺入部のガーゼ固定や創部のガーゼ固定などで頻回に使用しますね。そのため、ハサミと同様に仕事中は常に手元に置いておきたい医療用具の一つです。
サージカルテープを使用する際に困ること
テープを使っていて面倒なのが、テープを切る際にはハサミが必要ということです。別に手で切ることもできるのですが、「切り口がギザギザなテープを患者へ使用することは好ましくない」という風潮もあり、ほとんどはハサミで切っています。
また、前述のようにサージカルテープはいつも携帯しておきたいものです。しかし、テープをそのままポケットに入れると側面の粘着部分に埃が付いて黒ずんでしまい、見た目にも衛生的にも好ましくありません。看護師の中には白衣からテープをぶら下げている方もいますが、私の病院ではこれはNGです。患者さんの移乗時などで患者さんに当ってしまいますし、見た目も良くないからです。テープを携帯することを諦めて、使用する度にナースステーションに取りに行く看護師さんもいますが・・・私は面倒くさがりですし、忙しい仕事中は少しでも時間を有効に使いたいので、どうしたものかと考えていました。
痒いところに手が届く、サージカルテープカッター
そんな時に見つけました「サージカルテープカッター」。現役の看護師が作成しただけあって、看護師が困っていたことを解決してくれます。
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これの利点は2つ。
➀ハサミを使わずにテープを切ることができる!!!
ハサミ不要でテープをスパっと切ることができます。ハサミを使用したときほど綺麗には切れませんが、十分です。
②このままポケット入れられる
テープ全体がホルダーに収まるので埃を気にせずにポケットに入れることができます。また、一般的なセロテープのホルダーのように金属の刃物が付いていないので、安全です。
③使うときに、どこから剥がすのかでもたもたしない
テープの使い始めがすぐにわかるのでスムーズにテープを使用できます。
ぶっちゃけ不満な点がないわけでもない
正直に言えば不満な点もあります。
➀高い!
高いです。言っちゃなんですが、見た目は百均でも売ってそうです。しかし、1000円くらいしました。利用頻度を考えればすぐに元はとれますし、2年ほど雑に扱ってもまったく壊れる様子もないので、値段相応なのかもしれませんが。
②慣れるまでにちょっと苦労する
最初はコツがつかめずにテープを切るのではなく千切るような感じになってしまいました。これは販売元も意識しているようで、「使い方は慣れる必要があります」みたいな文が説明書に載っていたと思います。
まとめ
不満な点もありますが、今ではなくてはならない仕事道具の一つとなっています。
特に処置の多い病棟に努める看護師さんにはお勧めですよ。