②クリニックから大きな病院へ

看護師

お尻に違和感を感じた⇨【①痔ろう闘病記】からの続き。

肛門科クリニック初診

さて。お尻の痛みを抱えながら肛門科クリニックに訪れました。いきなり大きな病院へ行くと初診料が高くなるので、まずは近場のクリニックを受診しました。コロナ禍ということもあり、事前に予約しておいたので、待ち時間もなくすんなり受診室へ通されました。大病院とは違い、待ち時間が少ないのはありがたいですね。

事前に看護師さんに問診を受け、その後お医者さんのいる受診室に入ります。簡単にこれまでの経緯をお伝えすると、ベットに横になってお尻を出すように言われました。お医者さんは一旦退室し、その間に看護師さんに指示を受けながらベッドでお尻を出します。上からタオルをかけてもらえますので、お尻が丸出しということはありません。準備ができたら先生に声をかけます。”失礼しますね”と先生が肛門を触診します。自分でも慎重に触らないとよくわからなくなるのですが、さすが専門医です。”ここ痛いよね?”と的確にポイントをついてきます。外からの触診がある程度終わった後、”少し失礼しますね”と先生の指が肛門の中に侵入してきます。

イテッ

そこ痛いです。

とある一か所が物凄く痛くて、思わず腰を引っ込めてしまいました。”痛かった”?ごめんね”と先生が優しく声をかけてくれるので、”こちらこそすみません”と少し申し訳なくなりました。とても優しい先生で良かったと、お尻を出しながら感動し、その後よくわからない器具(後から調べたら肛門鏡というものでした)が入ってきて触診は終了しました。

ズボンを履き直して先生の話を聞くと、先生は難しい顔をして

医者
医者

たぶん、肛門周囲膿瘍

(こうもんしゅういのうよう)

なんだけど、ここだとはっきり

わからないから大きい病院

紹介するね。

と言われてしまいました。ちなみに【肛門周囲膿瘍】というのは、肛門にある切れ痔などから細菌が体内に侵入し、肛門付近に膿が溜まるものです。膿は外に排出されるまで大きく成長するため、だんだん痛みが増していきます。体内に溜まった膿は外に出ようとしてトンネルを作りますが、外に出る前の段階が【肛門周囲膿瘍】トンネルが外に開通してしまった段階が【痔瘻】となります。

【痔瘻】だと手術しなければいけないことを知っていたので、その前段階でホッとしたのもつかの間

医者
医者

まあ。どちらにせよ

手術は間違いないないと

思うから頑張ってね。

Σ(゚Д゚)Why!?

え?前段階で発見できても手術なんですか?と先生に詰め寄ると

医者
医者

うん。だってトンネルは

もうできてるし、それを

綺麗に取り除いてあげないと

治らないからね。

と、絶望的な診断をされてしまいました。実は大の病院嫌いで(特に入院)、手術=入院、というのだけは避けたかったのです。しかし大きな病院で診てもらえば手術を避ける手段があるかもしれないと思い、早速紹介状を書いてもらいました。

受診料

初診+紹介状【2800円】

大きな病院へ

善は急げ。ということで、次の日大きな病院へ。

”2時間待ち”という大病院の洗礼を受け、ようやく受診室へ。例のごとく看護師さんの指示を受け、お尻を出してベッドに横になります。2回目ともなれば、他人にお尻を見せることにも抵抗がなくなります(笑)先生がしばらく触診をした後、

医者
医者

うん。肛門周囲膿瘍だね。

手術だね。

Σ(゚Д゚)…オワッタ

はい。手術確定です。この時の絶望感といったらありませんが、セカンドオピニオンで同じ診断をされてしまえば何も言えません。

医者
医者

中の膿の状態によっては

2回手術しなくちゃ

いけないから、もう少し

詳しくみていくね。

まさかの先生の発言に驚きを隠せない私。1回でも嫌なのに、2回だと?絶対いや。どういうことなのか詳しく聞いていくと、どうやら【肛門周囲膿瘍】を放っておいた場合、膿の出口が自然に破裂して膿が排出されることがあるそうなのですが、それで自然治癒とはならないそうです。膿が放出されれば痛みの原因が解消されるため症状が和らぐそうですが、しばらくするとまた膿が溜まって激痛を繰り返すそうです。

また、もしも膿のトンネルが途中で分裂し、いくつもできて複雑化すると手術が大変になり、人工肛門や、癌にまでなってしまうそうです。どちらにせよ、痛みを我慢せずに早めに治療した方が良いということでした。お尻の中に膿が溜まる病気なので、人によっては初期症状が分かり辛いかもしれませんが、違和感があればすぐに肛門科に受診することをおすすめします。

先生曰く、お尻の痛みに耐えられず、ニキビを潰すように自分で破裂させて膿を出す強者もいるそうです(笑)想像するだけで痛いですが、膿は切開手術で出した方が確実なので病院でやってもらいましょう。

CT結果

もしかして、このまま手術?と少し焦りましたが、CT検査の結果によって膿を出す手術が必要かどうか判断してもらいます。結果は・・・

医者
医者

膿が肛門の方から

出てきてるから

手術(膿を出す)

必要ないね。

(*´Д`)ヨカッタ

どうやら手術を一つ回避できたほうです。私の場合、ばい菌が出入りしている切れ痔(膿のトンネルの入り口)が大きいため、膿がトンネルの中に留まらずに行ったり来たりしているため、膿を出す手術は必要ないだろうとのことでした。先生のおっしゃる通り、確かにお尻の痛みは日によって変わっていました。状態としてはばい菌も行ったり来たりしているため、状態としては悪いそうですが、何はともあれ手術が1つ回避できて嬉しかった。

ちなみに膿を出す切開手術はなかなか痛いそうです。麻酔の量にもよるそうですが、切開(切る)瞬間に”激痛”が走るそうです。肛門周囲膿瘍の切開手術が一番痛かったという話もよく聞くので、回避できて本当に良かったです。大きい切れ痔、Good Job!!

手術の説明

さて、膿を出す手術は回避できましたが、まだ膿のトンネルを綺麗にする手術が残っています。手術に関する説明を聞いていると、先生から衝撃の一言がありました。

医者
医者

手術と入院でだいたい

”2週間”ちょっとかな…

Σ(゚Д゚)エッ・・・

聞き間違いかな?と思う程に長い入院期間に、先生に詰め寄りました。

あの~

もう少し短い入院期間の

手術方法無いですか?

医者
医者

あるけどこれが一番再発

しないし、当院ではこの手術

しかやっていません。

なるほど。どうやら切開して治す方法以外にも手術方法があるそうですが、再発しないのはやはり”切開”だそうです。確かにここで渋ってまた再発したら悲しいので、入院が長くなっても完璧に治してもらった方が良い気もします。しかしさすがに2週間は長すぎました。。。

 

結局その場では決めきれず、手術の予約はせずに帰宅しました。家に帰り、旦那さん(看護師)に相談すると

tami

手術は切開で良いと

思うけど、入院期間は

病院によって違うから

もう一つ比較してみたら?

というアドバイスをもらいました。確かにその通りだと思い、最初のクリニックで紹介された、もう一つの専門病院へ”サードオピニオン”をしに行くことにしました。

受診料

初めのクリニック【2800円】

大きな病院【6200円】

CT検査の金額が高くつきました(´;ω;`)トホホ

次のページで手術費用の内訳について話をしています。

⇨【三度目の正直(入院費用の内訳)】

=== 痔瘻闘病記【目次】===
痔ろう闘病記
②クリニックから大きな病院へ
三度目の正直【入院費用の内訳】
入院準備と手術準備
手術本番
手術後の入院生活
痔ろうになりやすい人と予防法

【特別編】

✿手術後3か月経過した肛門の状態

【番外編】
病院で出会った”知恵おばあちゃんの投資論”

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