「もの忘れ」と「認知症」はどう違う?

看護師

最近、祖母のもの忘れがひどく、親戚一同で認知症では?と疑っています。しかし、大学で記憶のメカニズムについて勉強しているときに、教授からもの忘れと認知症はまったく違うものだよ。と教えてもらったのを思い出したので、その時の資料をもとに記憶のメカニズムについて振り返ってみます。

記憶のメカニズム

そもそも、人間の記憶にはいくつかの種類があります。その中の代表的なものが長期記憶短期記憶です。

長期記憶とは、自分の名前や誕生日など、生涯にわたって保持し続ける記憶のことです。朝起きて、あれ?自分の名前なんだっけ?とはなりませんよね。その場合は記憶喪失です。

短期記憶とは、かけた後にすぐ忘れてしまう電話番号や、おつかいのメモなどのことです。そこまで自分にとって重要ではない、使ったら必要なくなる短期的な記憶のことを言います。

記憶のメカニズムは諸説ありますが、近年有力視されているのは「記憶痕跡」と呼ばれるものです。脳で記憶した際に使った特定のニューロンを刺激することで、覚えたものを思いだすと考えられています。そもそも人間の記憶というのは、一度記憶しても1時間後には半分忘れています。1日たてばほとんど覚えていないというのが通常です。

脳によるエネルギー節約

さて、加齢に伴う記憶力の低下は避けることのできないものです。ある程度は覚えていても、なかなか顔が思い出せない、道順がわからなくなる、というのはよくあることです。こういった経験を重ねると、途端に不安になるかもしれませんが、心配することはありません。

tami
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もの忘れがひどくなるのは

シナプス伝達の効率が悪く

なっているということです。

脳の働きの根底にあるのは、ニューロンと呼ばれる神経細胞です。これが脳内に複雑なネットワークを張り巡らしています。そして、それらは「シナプス」というものを介してつながっています。ニューロンが発生させる電気信号を、シナプスが神経伝達物質に変換してくれることで、別のニューロンに伝えることができているのです。これによって脳は動いています。

記憶を失う

脳は常に動いており、そのエネルギー消費は膨大です。

tami
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そのため、使わなくなったシナプスは

節約のため徐々に消えていきます。

これが「記憶を失う」ということです。もの忘れとは、脳がエネルギー消費を節約した結果、それほど重要ではないと判断したものを記憶しなくなることで起こると言えます。

脳の異常

加齢によって、脳がエネルギーを節約することでもの忘れが発生する一方で、認知症は脳の異常によって起こります。

tami
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もの忘れは自覚がありますが

認知症は忘れたことも忘れています

 

老化によるもの忘れは、本人に「忘れた」という自覚があります。指摘をすれば「あ!忘れてた!」と思い出すことができます。しかし、認知症は脳の異常が原因であるため、体験したことすら忘れ、忘れた自覚はありません。そのため、ご飯を食べた直後に「ご飯はまだかな?」と言ったりします。

まとめ

祖母の症状をみてみると、私たちが指摘すると思い出しますし、自分でも忘れている自覚があるのでまだ「もの忘れ」であると思います。しかし、家族や周囲の人たちから、自分でも気づいていない「もの忘れ」を指摘されるようになったら、いちどかかりつけの病院に相談してみようと思います。

tami
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⇨親の介護問題について

もまとめています

 

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