【痔瘻番外編】病院で出会った『知恵おばあちゃんの投資論』

資産運用

痔ろうを患い、10日間の病院生活をおくっていたtamiです。お尻を切られ、その後の入院生活も痛みとの戦いでしたが、そんな入院生活で素敵な出会いがありました。病院の談話室で隣に座っていたおばあさん。何気なく話しかけてみると、おばあさんも笑顔で返してくれました。しばらくおしゃべりをしていると、なんとそのおばあさんが投資をしていると言うのです。仲間がいた!と思った私は、おばあさんに”私もやってます!”というと、そこからさらに話が盛り上がりすっかり仲良くなりました。

しかし、話を聞いていくと、おばあさんは”仲間”どころか、遥か上をいく投資の先輩でした(笑)これはチャンス!と思った私は、おばあさんのことを”知恵おばあちゃん”と呼び、投資とはなんたるかを教えてもらうことにしました。

知恵おばあちゃんは本当に物知りで、私の知らないことをたくさん教えてくれる良き”先生”でした。投資で大切なこと、やってはいけないこと、様々なことを聞かせてくれました。今回はそんな知恵おばあちゃんから教わった投資論をご紹介しようと思います。投資のノウハウというよりは、心構え、考え方を中心に教わったものなので、気楽に読んでいってください。

”痔ろう”についての話の方が気になる!お尻の悩みを抱えている!という方は⇨【痔ろう闘病記】で紹介していますので、ぜひ読んでみて下さい。手術の体験談や入院費用についても話しています。

お金に働かせる

談話室で株価を見ていた時のこと。

おばあちゃん
 

何をそんなに熱心に

みているの?

tami
tami

今日決算だったから

株価が気になって

と返したら、知恵おばあちゃんは笑って私に言いました。

おばあちゃん
 

お金じゃなくて

あなたが一生懸命

働いているみたいね

どういうことだろう?と不思議な顔をしていると

おばあちゃん
 

投資をするなら自分

じゃなくて”お金”に

働いてもらうといいよ

と言われました。知恵おばあちゃんから見たら、株価を必死でチェックしている私は”働いている”ようにみえたそうです。確かに言われてみれば、決算、週末など大きな動きがある時だけではなく、一日一回は株価をチェックしていました。知恵おばあちゃんからしてみれば、そんな私は必死に働いているようにみえたのでしょう。

おばあちゃん
 

株価なんて月に2.3回

見れば十分だよ

あとはお金に働いて

もらいなさい

言われてみればその通りです。毎日株価をチェックして、自分の時間を削っている私は”働いている”状態でした。始めは、自分の時間を使わずに、お金に働いてもらうために投資をしていたのに、いつの間にか自分の時間を削っていることに気が付きませんでした。今後は自分ではなく、お金に働いてもらおうと思います。

10年安心してもっていられる株

tami
tami

株式投資ってどういう

基準で銘柄を選んだら

いいのかな?

国内の株式投資を始めてからまだ数年の私にとって、どこの銘柄に投資するのかというのは悩ましい問題でした。知恵おばあちゃんにアドバイスを求めると…

私も毎年銘柄選びには

良く悩むよ。

でも基準は”10年”かな

10年とは?と詳しく聞いていくと知恵おばあちゃん曰く、

【10年後、安心してもっていられる株かどうか】

で投資先を選ぶと失敗することが少ないそうです。かの有名は投資家である”ウォーレン・バフェット”も確か同じようなことを言っていました。目先の利益ではなく、数年先の企業の成長を期待して投資する。本来の投資の選び方を教えてもらったように思いました。

投資の目的

おばあちゃん
 

あなたはどうして

投資をしているの?

tami
tami

老後資金が心配だし

生活を豊かにしたい

から投資を始めた

おばあちゃん
 

じゃあそれを達成する

ためにはいくらぐらい

必要なの?

と言われ、私は即答できませんでした。月に2,3万かな?とあいまいなことしか言えず、知恵おばあちゃんが笑って

おばあちゃん
 

まだ若いから後々

考えれば大丈夫

と言ってくれました。投資を始めた理由はハッキリしています。お金を増やしたいから。でも投資目的と言われるとなんだかピンときませんでした。どうしてそんなことを聞くのか尋ねると

おばあちゃん
 

目的によってやり方が

変わってくるでしょ?

投資方法なんて人に

よって変わるもんだよ

と教えてくれました。確かにその通りです。私の場合、お金を増やしたいという欲望があっても、そのゴールが定まっていませんでした。

目的によってリスクの

取り方も変わってくる

ものだからね

ゴールが決まっていなければ、どういうペース配分で進めばいいのかわかりません。投資でいうところの”どれだけのリスクをとるのか”が決まっていない状態でした。月2.3万円ならば、そこまで高いリスクをとって投資する必要はありません。ある程度まとまったお金が用意できれば、高配当株でも買って後はほったらかしにすれば十分手に入る金額です。少なくとも今の自分のように株価を毎日チェックする必要はないはずです。

自分がゴールも決めずに、ただがむしゃらに走っていたことを気付かせてもらった瞬間でした。

卵は一つのカゴに盛るな

これは資産運用に関する有名なことわざの一つですね。自分が持っている卵を、全て一つのカゴに盛っていた場合、そのカゴを落とせば全ての卵が割れてしまいます。でも、いくつかのカゴに分けていれば、カゴの一つを落としたとしても、全て割れることはない。という教えです。知恵おばあちゃんもこのことわざ通りに投資しているようでした。

おばあちゃん
 

重要なのは分散

させること。

資産だけじゃなくて

時間も分散させると

いいよ。

知恵おばあちゃんが言うには、

  • 資産の分散
  • 時間の分散

これさえ気を付けていれば、たいていのリスクは避けられるそうです。資産の分散といっても、投資先の銘柄を分けるだけではなく”金投資”や”不動産投資”など、複数の金融資産を持っておくことをおすすめされました。

また、時間の分散に関しては、一度に全額を投資するのではなく

おばあちゃん
 

時期をずらして

何回かに分けて

投資しなさい

とアドバイスをもらいました。購入時期を分散させることで、一度に投資するよりもリスクを抑えることができる。まさに”ドルコスト平均法”の考え方ですね。

盗られない財産

tami
tami

実は新聞とかまったく

読まないんですけど、

ダメですかね?

良くはないね。

情報や知識はあなた

の大切な財産に

なるんだから、

時間をつくって

読んだ方がいいよ

と言われてしまいました。知恵おばあちゃんは続けて、

『情報や知識は必ず自分の”武器”や”財産”になる。誰にも盗られないし、壊されたりしないからしっかりと身につけなさい』

と教えてくれました。確かに、自分で身につけたものは誰にも奪われることがありません。それが武器となり財産となるものなら時間をかける価値があります。テストのような一夜漬けのものではなく、コツコツと積み上げたしっかりとしたものを身につけたいと思いました。

身近な人を大切にする

tami
tami

知恵おばあちゃんが

大切にしていること

ってなに?

と何気なく聞いたら

おばあちゃん
 

人を喜ばせることかな

という返答が返ってきました。投資とはまったく関係なさそうな回答ですが、知恵おばあちゃん曰く【自分が成功したいのなら、その一番の近道は人の成功をサポートすること】だそうです。そして

おばあちゃん
 

身近な人ほど大切に

しなくちゃいけないよ

とも言われました。考えてみれば、社会に出てから自分とあまり関係のない人ほど大切にして、近い存在の人ほどないがしろにしてしまいがちだったように思います。

例えば親。もっとも近い存在で、自分を好いてくれているから大丈夫。と思い込み、ろくに連絡もしないで、ぞんざいに扱ってしまっていることに気が付きました。愛情を受け慣れて、それが当たり前とさえ感じてしまっています。しかし、本来なら自分のことを好きでいてくれている、応援してくれている人のことを一番大切にすべきです。そういう行動ができていない人間が、成功するはずもありません。投資のノウハウを学ぶ前に、人として大切にすべきことは何かを気付かせてもらえました。

まとめ

知恵おばあちゃんの話を聞いて思ったのは、言っていることはシンプルだけど、いざやろうとすると続けるのは難しいのかな、ということでした。目先の利益に目がくらみ、勝負に出ても良いことはない。たとえそれで勝ったとしても、長続きはしないよと教えてくれました。投資とは、自分がどうなりたいのか目的をはっきりさせ、長期的に計画を立てて進めていくもの。当たり前のことのように聞こえますが、これを実践できている人が極端に少ないそうです。

おばあちゃん
 

昔から言われてること

はずっと変わらないよ

ただ、その教えを

やるか、やらないか

それだけの違い。

とも教えてくれました。たぶん時間が経てば、知恵おばあちゃんから教わったことを忘れ、また毎日のように株価をチェックしているかもしれません。でもそうならないため、今後も定期的に自分の投資目的を振り返り、計画を見直していきたいなと思います。病気になったことは想定外でしたが、知恵おばあちゃんと出会えて、たくさんおしゃべりできたことは本当にいい思い出になりました。知恵おばあちゃん、楽しい時間をありがとう。長生きしてね。

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