保育園の入園選考の基準点数、自営業は不利?

お金

保育園に入園できないままの児童が増えていますね。いわゆる「待機児童問題」が、ここ最近では動きをみせているようです。保育園の問題については保育士不足や少子化などで様々な議論がされてきましたが、2016年には子供を保育園に預けることができず仕事を辞めざるを得なくなってしまった女性まで出てきたとニュースでみました。「保育園落ちた日本死ね!」と過激な題材を匿名ブログで発信したことで大きな反響を呼んでいましたが、仕事をしながら子育てするというのはそれだけ大変なことなのでしょう。いまや待機児童問題は大きな社会問題となっていますが、この問題にコロナの影響もあるようです。 

コロナによる在宅ワーカーの増加

新型コロナウイルスで在宅ワークが注目を浴びている中、子育て世代は子供の世話をしながら自宅で働けるとして話題となっていました。自分の好きな時間に仕事ができ、手が空いたら子供の世話もできる。まさに理想の働き方の実現に思われていましたが、中には子供がいることで仕事に集中できないという声もあります。

世話を始めると、仕事中でも散歩に連れて行かないといけなかったり、仕事が忙しい時は投稿サイトの動画ばかり見せたり。やっと認定こども園に預けることができたが心身ともに大変だったという投稿をみかけました。

実際に子育てをしている親にとって、仕事の片手間に育児などできるはずがないという意見が多数寄せられていました。子どもは少し目を離すと何をするかわからない。スーパーで買い物をしていてレジで会計をしている隙に子供が迷子になるなんていうのはよく聞く話です。それだけ神経をすり減らして挑む必要がある育児に仕事片手間でやれるなどとはとても言えないですよね。

認可保育園の選考基準

常に定員いっぱいの保育園では、優先順位をつけて児童を迎え入れています。認可保育施設の入園申込者が多いと、自治体は保護者の就労時間などを点数化し、点数が高い世帯から優先的に入園させているのが今までの選考でした。その点数は1点を争うものであり、厳しい世界でもあります。自治体の選考基準では、自宅で仕事をする自営業者らの点数は、出勤して自宅外で働く会社員らより大幅に低いと認定している。しかし、先ほど述べたように、自宅にいようが仕事の片手間に子育てをすることは容易ではありません。

浮き彫りになった問題

コロナで在宅ワークが増加したことによって、この問題が浮き彫りになりました。新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅ワークをしながら子供を世話することになった会社員から「大変だ」という声が多く上がったのです。その立場になってはじめて苦労するポイントがわかってくるものですよね。このことにより、自宅で働きながら子供の世話をするのは難しいという認識が一気に社会に広がりました。

日本労働組合総連合会のアンケートでも、子育て世代からの回答の中に「子供が家にいるときのテレワークが難しかった」という回答が8割を超えていました。理由としては「身の回りの世話が必要」「遊び相手にならないといけない」がいずれも半数を占めていたそうです。

不利解消へ動き

国は17年、自治体に対して、働く場所によって一律に点数に差をつけないように通知しました。現在、東京都や主要都市では入園選考が変更されています。自宅で働く自営業者らの点数を会社員らと同じ点数に引き上げたり、同点の場合は自宅外で働く人を優先させることをやめたりと、差をなくしています。それにより、自宅で働く人が以前よりも入園しやすくなったと回答していました。

東京都千代田区の従来の基準では、自宅外で「週5日以上、1日8時間以上」働く人は最も高くて10点。自宅で働く人は最高でも9点どまりでしたが、今年4月入園からは10点に引き上げて点差をなくしています。在宅ワークの増加や働き方の変化により、働く場所で差をつけることに意味はなくなったと判断してくれたのだと思います。

まとめ

男女ともに働きやすい社会が理想的であり、それには保育の充実が不可欠です。やはりプロの下で子供を預けることができれば、親も安心して仕事をすることができるでしょう。今や共働き世帯が当たり前になってきた世の中で、働き方や場所によって利用しやすさに差をつけることは意味ないことだと思います。今後も社会が少しずつ問題解消に向けて動いてくれることに期待します。 

 

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