つわりも落ち着き、マタニティーライフを楽しんでいるtamiです。
初産ということもあり、不安なことがいっぱいですが、妊娠19週になった先日”初めての胎動”を感じることができました(*’ω’*)
さて、妊娠してからというもの、それまで知らなかった世界を知ることができました。初めての胎動の感動もそうですが、【〇〇の壁】というものが存在することも妊娠するまで全く知りませんでした。例えば”9週の壁”それまでの流産のほとんどがその週数未満で起こっていることから、妊婦さんの間で9週の壁というのが言われるようになったそうです。医学的には何の根拠もないそうですが、こういったものを一つの目安として意識している妊婦さんも多いのではないでしょうか?
私もなんだかんだその壁を意識しており、その週数を迎えるたびに安堵しています。そんな私が特に気にしているのが【22週の壁】です。赤ちゃんを出産するために最低限乗り越えなければいけない壁ともいえる【22週の壁】ですが、なぜこの週数が壁とされているのか?まとめていきます。
助けられる限界
まず結論から言うと、22週未満の赤ちゃんがお母さんのお腹から出てきても
助けられません

赤ちゃんを助けられない
ってどういうこと?
技術の進歩とともに医療も発展してきましたが、それでも超えられない壁というものがあります。今の医療で救える赤ちゃんの限界というのが【22週】というわけです。
この週数に入った赤ちゃんの推定胎児体重は【平均400~500g】ほどと言われています。もちろん個人差はあり、300g台の赤ちゃんもいれば600g台の赤ちゃんもいます。
体重に個人差があるのに、何を基準に週数を設定しているのか?それは

呼吸器官の発育です
呼吸器官が未発達
22週未満の赤ちゃんは、まだ呼吸器官が未発達で、お母さんのお腹の中から外の世界に出てきても自発呼吸ができません。そのため、いくら進歩した医療でも助けることが難しいと言われています。
これが22週未満の赤ちゃんを助けることができない理由です。
ここで気になるのが、
助けられないとは言うものの、奇跡的に助かる命もあるのではないか?
ということです。私はこの疑問が頭を離れずにいました。いくら呼吸器官が未発達といっても、先ほどの平均体重のように個人差があるのではないか?ならば助かる命もあるのではないか?と思っていたのですが、調べていくうちに恐ろしい現実を知ることになりました。
命のボーダーライン
調べていくうちにわかった恐ろしい事実、それは
22週未満は救命の対象ではない
ということでした。(;´・ω・)エ…‼ソンナコトアル?
そうなんです、医療機関では22週未満の赤ちゃんが生まれてきた場合、救命措置を行わないとされています。なぜこのようになっているのか?実際にある統計では
NHK HPより引用
超早産と言われる妊娠22週で出産された赤ちゃんも、人工呼吸器などをつけながら発達を促し、その後無事に成長している子がこれだけいます。しかし、21週だとその数は0人です。ここには”命のボーダーライン”ともいえる線引きがされていることがわかります。
生きられる見込みがない
先ほども説明したように、22週未満で生まれてきた赤ちゃんは呼吸機能が未発達のため、現代の医療では助けることが難しいとされています。そのため、救命措置は基本的に行われず、そのすべてが
【流産】
として扱われてしまいます。
そんなことある⁉と思って調べていくと、とある記事を見かけました。
妊娠22未満で、切迫早産気味の妊婦さんがお医者さんから

22週未満で生まれた場合
救命措置はしません
と告げられたというものです。私はそれまで、
生まれてきた命はすべて救命措置をしてもらえる
と思っていました。しかし、お母さんのお腹から出てきても助けられない命があることを知り、愕然としました。妊婦として、この週数だけはどうしても乗り越えたい‼そう強く思うようになりました。
なぜ助けないのか?

いくら助かる見込みが
なくても助けようとする
のが医者じゃないの⁉
こういう考えられる方もいらっしゃると思います。私もそうでした。しかし、これはお医者さんが個人的な気分で決めているわけではなく、国の法律として定められていることなのです。
妊娠期間がどれくらいあれば生まれてきた赤ちゃんが生きられるかを示す【生育限界】というものがあります。この生育限界は、その週数未満だと赤ちゃんは生きられないとして、人工妊娠中絶が認められる線引きのために設けられたものです。
人工妊娠中絶可能期間⇨妊娠21週6日まで
もちろん、生育限界というものは医療技術の発展にあわせてその都度変更されてきました。
NHK HPより引用
これまでの歴史を見てみると、確実にこの生育限界が繰り上げられていることがわかります。現在の医療技術のもとでの本当のボーダーラインはどこなのか?統計学的に割り出され、調査結果が良ければ22週未満という生育限界も前倒しになる可能性は十分あります。
早産のリスク
一方で、生育限界の前倒しについては慎重に議論するべきだという意見があります。
とある県立病院では、妊娠22週で生まれた赤ちゃんのざっと【9割以上】が救命措置で命を取り留め、その後退院しています。
しかし、そのうちおよそ【3割】に重い呼吸障害や脳性まひなどの障害があります。もしも今後生育限界が前倒しにされ、22週未満でも救命するようになれば、障害のある赤ちゃんは増える可能性があります。
そうした時、障害がある赤ちゃんを育てていく家族には大きな負担がかかります。実際問題、重篤な障害が残れば日常的に医療ケアを必要になることもあります。そのケアをしながら子供を育てていける家族がいったいどれだけいるでしょうか?中には子供のケアに手いっぱいで、生活もままならないという保護者はたくさんいます。
そのため、生育限界の前倒しをするためにはそういった家族へのサポート体制も合わせて議論をしていく必要があります。ただ命を助けるだけではダメ、これがこの問題の難しいところです。
まとめ
学校に勤めていた経験から、障害児のサポートの大変さは身に染みて感じています。保護者の方と話す機会もあるのですが、それぞれ違う悩みや問題を抱えていて、障害児の子育ては本当に大変なんだと思いました。
誰しも、助けられる命は助けて!と思うものです。しかし実際には、助けられてもその後のサポートやケアが十分でなければ不幸な結果となってしまいます。命のボーダーラインというとなんだか非人道的な行為のように思えますが、助ける助けないという単純な問題ではありませんでした。現場の医療従事者も日々悩みながら妊婦や赤ちゃんと向き合っているのだと思います。今はまだ22週が命のボーダーラインですが、医療技術もその後のサポートも進捗することで一つでも多くの命が救われる日がくることを願っています。
【マタニティー生活】
⇨【妊娠22週の壁】をみる
妊婦さんの悩み解決
もまとめています。よかったら参考にしてください(*’ω’*)
コメント