妊活中に夫婦で食べたい、精のつく食材

雑談

コロナ禍で日本の出生率が下がる中、妊活や不妊治療に悩んでいる夫婦がたくさんいます。国立社会保障・人口問題研究所の2015年の報告によると、不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は35%と年々増加傾向にあります。子どものいない夫婦の中で、実際に不妊の検査・治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は3割近くおり、日本の夫婦の約3組に1組は「自分たちは不妊ではないか」と心配した経験があることになります。

晩婚化が進むにつれて、不妊の問題は身近なものになると考えられていますが、最近では若い夫婦の間でも不妊について悩むことがあるようです。その大きな要因として“食生活”が上げられます。低価格で美味しい物が食べられる日本ですが、低価格なのには理由があります。また、安くて手ごろだからとジャンクフードばかり食べていると栄養も偏ってしまいます。栄養よりも安さが求められる背景には、低所得が関係しているかもしれません。しかし、食生活に気を遣うことは健康はもちろん、不妊にも効果的です。

今回は、不妊に悩む夫婦が食べるべき“精のつく食材”を紹介していきます。現在悩まれている方、これから妊活を考えている方の参考になれば嬉しいです。

ストレス対策

⇨【妊娠しやすい体づくり】でも紹介していますが、ストレス対策は夫婦ともに重要な課題です。食生活の前に、環境を整える必要があります。毎日の満員電車、人間関係、ストレス社会で頑張っている人は非常に多いです。そんな生活の中で過ごしていては、良い妊活を行うことはできません。ましてやストレスは女性ホルモンの天敵と言われており、ホルモン分泌の元である脳の機能は、ストレスに非常に弱いとされています。女性の中には、環境や生活の変化で女性ホルモンのバランスが崩れ、体調を崩したという経験をされた方も少なくありません。生理不順などがこれにあたりますが、なるべくストレスの少ない、リラックスできる空間に身を置くことが妊活では重要です。働き方を改善することも考えてみて下さい。⇨時短、リモートワーク、部署移動など…

もちろん、男性にも同様のことが言えます。仕事を頑張り過ぎたり、日常の生活を楽しむ余裕がない状態だと、心身ともに疲れてしまいます。男性はこの疲労が精子をつくる能力に直接影響しており、あまりにも過度な疲労を抱えていると精子の状態が悪くなりがちです。精液検査などでも、ストレスフリーな人とそうでない人では4倍近く差が出ることもあります。家庭を守る、責任を全うするなどのプレッシャーを自分に与え過ぎないように気を付けて下さい。これに関しては家族のサポートも大切になりますので、夫婦でよく話し合ってお互いに支え合う家庭づくりを目指してください。妊活にはパートナー同士の支えと理解が最重要です。

女性に必要な栄養素

妊活中に積極的に摂りたいものとして、代表的なのが“葉酸”です。よく耳にする栄養素ですが、いまいち何に含まれているのか、何の役割なのかわかりにくいものです。葉酸は、胎盤の形成や胎児の成長に欠かせない栄養素だと言われています。これに関しては、妊娠前から積極的にとるようにしている方も多いようです。「ブロッコリー」「ライチ」などにこの葉酸が豊富に含まれているため、妊娠初期の調子が良い時には積極的に食卓の中に入れてみて下さい。最近では冷凍食材も豊富になってきているので、ぜひ活用してみて下さい。おすすめは「業務スーパー」にある一袋500gのシリーズです。200円以下で購入でき、保存も効くので調理しやすいです。冷凍もので栄養があるのか心配という声もありますが、むしろ旬の栄養をたっぷり含んだ時期に収獲されていますので、時季外れのものを食べるよりも栄養分が多いこともあります。

葉酸が豊富に含まれていると言われている食材

〇えだまめ(野菜・きのこ)

〇のり(海藻)

〇きなこ(豆)

〇いわし(魚)

〇レバー(肉)※摂り過ぎ注意

レバー類には葉酸以外にも、ビタミンAが多く含まれています。妊婦がビタミンAを過剰摂取すると赤ちゃんの奇形発生リスクが高まると言われているので、日常的にレバーを大量に摂取することには注意してください。

他にも⇨【妊娠中に食べた方が良いもの】では、妊娠中の方やこれから妊活を考えている方に向けて、母体や胎児に必要な栄養素を詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

男性に必要な栄養素

スッポンやうなぎ、山芋からマムシまで、男性の精力増強にはたくさんの食材が勧められています。これらの食材は「強精料理」と呼ばれ、性機能向上に効くとされています。しかし、ここでいう「精力」とは、あくまでも“生きる力”のことであり、精神や肉体の状態を高めることを指しています。結果的には性機能に影響があるかもしれませんが、直接的に能力向上に影響することはないと言われています。

その中でも、男性機能に良く効くとされている食材があります。それが“牡蠣”です。セックスミネラルと言われるほどの牡蠣には、ミネラル、ビタミン類、亜鉛など、精力を高めるとされる成分が多く含まれています。現代においては、精力増強ドリンクなどが手軽に手に入るため、わざわざ食材に頼ることもないのかもしれませんが、健康的に、家庭的に摂取するという面においては、最も適している食材と言えます。

精力を上げるために必要な食材

〇青魚

〇赤身肉(動物性たんぱく質)

〇オクラ(野菜)

〇くるみ(素焼き)

薬の力を借りる

夫婦の中には、高齢であったり、生活習慣の乱れから旦那さんの男性機能が十分に発揮できない場合もあるでしょう。また、女性の排卵のタイミングや妊活にからくるプレッシャーでEDに悩む男性も少なくありません。そうなると、いくら妊活に効果的な食材を食事に取り入れていても、肝心な時に上手くいきません。女性と違い、男性側は自分の精神状態が性機能に大きく影響してきます。これらの課題を解決するために、薬(バイアグラ)の力を借りることも検討してみてください。あくまで選択肢のひとつですが、最近では病院で簡単に処方してもらえますし、効き目は3~4時間と、かなり期待できます。コスパ的には1回の使用で700~800円ほどかかりますので、決してリーズナブルとは言えませんが、ここぞという時には試してみる価値はあると思います。

特にタイミング法を取り入れている夫婦の方は、検討の余地があるのではないでしょうか?

ここで注意したいのが、個人輸入が手軽になった現代では、薬も簡単に手に入れることができます。しかし手軽な分、手元に届かなかったり、粗悪品であったりというトラブルも発生します。体に入れるものなので、薬は病院できちんと処方してもらいましょう。

精子の劣化

⇨【妊娠しやすい体づくり】でも紹介していますが、性行為のタイミングは「精子が元気な朝が良い」というのは科学的な根拠がありません。そもそも精子は作られてすぐ出てくるものではありませんので、タイミングよりも”時期”の方が重要と言われています。

注意してほしいのは、そのタイミングしか性行為をしていないという場合です。妊活中の人の中には、【排卵日】しか性行為をしないという方もいますが、「禁欲期間」=「精子を出さない期間」が長いと精子は劣化してしまいます。我慢するほど良い、その日に全力を出したい、という気持ちもあるかもしれませんが、精子の劣化を考えると日ごろから仲良くしておくことも大事です。ただし、毎日だと精子が薄まってしまいますので、3日おきくらいがベストだと言われています。ご家庭の生活習慣に合わせて検討してみてください。

まとめ

不妊治療は国からも補助金がもらえますし、始めに説明したように全体の3割近くの夫婦が悩んでいるものです。これだけ普及している現代でも、周りに相談できなかったり、一人で抱え込んだりしている人がたくさんいます。もちろん、今回ご紹介したような食生活を意識して、自然に妊娠できればいいですが、それが全てではありません。あまり自然な妊娠にこだわりすぎると、自分もパートナーも負担に感じ、本来嬉しいはずのコミュニケーションがプレッシャーに感じてしまいます。検査や治療も選択肢のひとつとして考えつつ、お互いがストレスを感じないように妊活していきましょう。

tami
tami

妊活中、妊娠中の

⇨控えた方が良い食べ物

についてもまとめています

コメント

タイトルとURLをコピーしました