家を出るのに時間がかかる?確認しないといられない病

看護師

日本は保険大国という言葉があるぐらい、日本人は将来への不安に対して事前に準備をする人が多いです。言い換えると、心配性な人がとても多いということです。そのため、不安を抱えて眠れない、仕事をすると強いストレスを感じる、というような日常生活や社会生活に苦しんでいる人も多くいます。悩みが大きくなり、仕事に行けなかったり、生活に支障が出るという場合には、単なる「心配性」ではなく「不安障害」を疑う必要があります。今回は、日本人の5人に1人が当てはまるという、不安障害について紹介していきます。

不安障害とは

不安障害について知らなくても、パニック障害は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?この後説明しますが、パニック障害などの精神障害を総称して「不安障害」と言います。

不安とは、次に起こりうることに対する、危険性の判断の結果起こります。自分の命を守るために必要不可欠な感情ですが、強すぎると極度の緊張や不安を抱えてしまい、日常生活が困難になってしまいます。不安という感情自体は決して悪い感情ではありません。それをコントロールできているかどうかが問題なのです。不安の感情が強くなってしまうことにより、日常生活や社会生活に支障がでてしまう場合には、不安障害であると言えます。

パニック障害

不安障害の中でも代表的なものが「パニック障害」です。女性に多いと思われがちですが、実は男性でも人に言えずに悩んでいる方も多いです。生活をしていて、突然動機や息苦しさを感じ、不安が急激に襲ってきて死んでしまう程の症状(パニック発作)が出てしまいます。家の中では大丈夫でも、人ごみで急にパニックになったり、旅行先でパニックになったり、人によって様々です。ひとたびパニックになってしまうと、「また人ごみの中でパニックになったらどうしよう・・・」とパニック発作が出やすい状況や場面を避けて生活するようになってしまいます。そのため行動が制限されて、塞ぎ込んでしまう人もいます。

私の母親が一時期パニック障害で悩んでいましたが、バスや電車、トンネルやエレベーターなどの閉鎖空間に入ると途端に不安になり、「発作がでるかもしれない」と常におびえて過ごしていました。一度パニック発作を起こしてしまうと、また出たらどうしようという予期不安が生じてしまいます。基本的に外出は家族と一緒にし、徐々に症状を緩和していきましたが、長期的なケアが必要な障害です。

強迫性障害

コロナ禍で強迫性障害の人が増えたと言われています。この障害は「手にバイ菌がたくさんついているかもしれないから綺麗にしたい」「家の鍵をきちんと閉めたか不安」など、行動をきちんと完了できたかが不安になってしまうものです。外出する際にも、火の元を何度も確認して、一連の確認動作を何回も繰り返してしまいます。「確認」を何度もしようとして、手が荒れるほどに手洗いをしたり、家のカギをかける確認作業で何分も時間をかけてしまったりします。

強迫性障害の人は、他人が「もう私が確認したから大丈夫だよ」と言っても、自分の手で確認しなければ安心できません。症状はたくさんありますが、時間がなくても一連の確認作業をしないとその場から離れられないほど強い症状をもっている場合は、一度心療内科に相談することをおすすめします。

社会(社交)不安障害

ここ最近、若者に多いと言われている障害のひとつです。プレゼン発表などの人前で話す機会で極端に緊張し、「失敗したらどうしよう」と強い不安を感じてしまいます。発汗や赤面などの軽い症状から、言葉のつまりやどもりなど、重い症状までさまざまです。

そのような経験から、人前で話すことはおろか、人と接することも苦痛に感じてしまう人もいます。人を避け、コミュニケーションをとることを拒むようになると、どんどん塞ぎ込んでしまいます。仕事に対する「失敗したらどうしよう」という不安は、誰しもが感じるものです。他の不安障害と異なり、特定のものに対して感じる不安ではないため、自分ではなかなか気が付きにくい障害でもあります。継続的に症状がでているのにも関わらず、放置してしまいがちな部分があるので、注意が必要です。

対策

不安障害に関しては、自分の意思でどうにかなるものではありません。風邪をひいたら病院に行くように、不安障害に関しても専門の治療が必要になります。まずは自分の症状を理解して、早めに病院やクリニックを受診してください。症状が軽いうちであれば、短期的な治療で不安障害を治すことにつながります。なにより、治療で症状を緩和させることで制限されていた生活や行動が改善されることは、自身の今後の人生に大きく影響します。

不安障害は病気の一種

ということを忘れないで

病気になるような生活をしてきたということは、今の生活は危険だということです。自分が気が付いていないから、身体がSOSを出していると思って下さい。現在はストレスチェックなどのツールをしようすることもできます。何かおかしいと感じていたら、早めに行動しましょう。

まとめ

不安障害についてはあまり重く受け止めていない人も多いです。確かにある程度我慢をすればその場をやり過ごすことは可能ですが、改善することはありません。行動の制限がかかり、自由がきかなくなってからでは対応することもできなくなります。専門の医師の話を聞くだけでも構いません。自分の生活環境や労働条件について見直してみてください。また、自治体や世帯収入によりますが、自立支援医療制度などを活用すれば、精神科の通院医療費や薬代を1割負担に減らすこともできます。医療制度を上手く活用して、長期的な治療に備えましょう。

tami
tami

⇨自閉症スペクトラム障害

などの発達障害についても

まとめています

 

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