死んだ夫に子どもがいた(その後)

資産運用

1通の手紙

悔しくても、悲しくても、夫に子どもがいたという事実を変えることはできません。法的に遺産相続を進めなければ何も解決しない。どうするのが一番良いのか考えた末に、プロである税理士に相談しました。相続に関して、夫の会社はローンや負債がいくつかあり、現金は少額のみ。唯一の遺産といえば家族で住んでいた一戸建てぐらいでした。しかし遺産相続で全てを分配しようとすると、その家は売り払う必要がある。それだけはどうしても避けたいと考えていました。すると税理士は相手の子どもに手紙を送るように提案します。手紙の内容は以下。

①あなたのお父さんが亡くなり、あなたには遺産相続の権利があること

②遺産の中には会社のローンや負債があり、相続した時にそれらを負担する可能性があること

③謝礼を支払う代わりに、相続を放棄してほしいということ

これらの内容を手紙に書き、返ってきた返事は”謝礼はいくらか?”というもの。相手もローンや負債などの面倒ごとは避けたいようでした。その後決して安くはない謝礼を提示すると、相手から承諾の返事があり、遺産を放棄してもらうことができました。これでなんとか家を残せることになりまり、後はローンや負債を整理するだけ。 

残った遺産

その後、会社のローンや負債を整理し残ったのは本当に家だけだったそうです。子育てに必要なお金は自分が働いてなんとか稼ぎ、今ではその子どもも立派に成長しています。なんだかんだ遺産問題に関しては、税理士の助言もあり上手くおさまりましたが、おじさんの親戚とはその後あまり会う機会がないそうです。

真実はわからないまま

結局、おじさんの子どもの顔を見ることもなければ、話すこともなかったおばさん。子どものことに関しては、今も本当のことはわからないけれど、相続は解決したからもう会うことはないだろうと言っていました。ただ、当時相談にのってくれていた税理士さんによると、こんなことは本当によくある話だそうです。本人が知らないこともあれば、戸籍上だけの子どもであることも珍しいことではないそうです。事実は小説よりも奇なり、相続問題に関してはよく周りで聞きますが、こんな身近で起こるなんて思ってもみませんでした。

tami
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