誰にも言えないおしりのトラブル「痔の悩み」

看護師

デリケートゾーンの悩みって人に相談しにくいですよね。私は昔から痔持ちで、長時間椅子に座っていると、おしりが爆発するんじゃないかと思う程痛くなります。月に何回かは痔が原因でトイレで出血し、病院にお世話になったこともあります。痔は男性に多いと言われていますが、実はそうではないんです。実のところ、痔で悩んでいる人の割合は、男女ともに半々だそうです。女性はもともと便秘になりやすいため、便秘が原因でおしりに負担がかかり、痔になりやすいのです。

痔で悩んでいても、恥ずかしさなどから病院に行かなかったり、薬を買うのをためらう人が多いです。そのため、気が付いたら症状が悪化してしまっているという人も少なくありません。 どんな病気もそうですが、できるだけ早い段階での対処が大切となります。症状の軽い強いに関係なく、早めに対処しましょう。

痔の症状

痔とは、肛門や肛門周辺に起こる病気のことを言います。痔の中でも代表的なものがいくつかありますが、その中でも内痔核と外痔核に分かれます。

いぼ痔

直腸の下や肛門にある静脈を含めて肛門を閉じる役割をするクッション部分がうっ血してふくらんだものを「いぼ痔」と言います。外側にできた場合は、手で触って確認することができます。いぼ痔は痔の中でも一番多くみられるもので、原因も明確です。

便秘で排便時のいきみが強い

トイレ時間が長い

長時間同じ姿勢をとる

妊娠・出産

ストレス

などが挙げられます。痛みはほとんどなく、排便時に出血したり、肛門から脱出していて気がつくケースが多いようです。進行すると常に痔核が脱出して、指で押さなければ戻らなくなってしまいます。最終的には指で押しても戻らなくなりますので、病院で処置してもらいます。

切れ痔

肛門の皮膚が切れたり、避けた状態になることを「切れ痔」と言います。便秘などによって、硬い便を無理に出そうとすると、その刺激で肛門が切れてしまいます。

慢性的な下痢による

炎症でも起こります

便秘がちな女性に多く見られ、排便時には激しい痛みと出血があります。排便後しばらく痛みが続くことも特徴のひとつです。進行すると裂け目が深くなり、炎症が起こることで潰瘍やポリープができて肛門がせまくなる可能性があります。 

あな痔

大腸菌などに感染し、炎症が起こることで化膿して膿がたまります。この状態を放置することによって、細菌の入り口と膿が皮膚を破って流れ出て、一本のトンネルのように貫通してしまうことを「あな痔」と言います。下痢やストレスによる免疫力の低下などが原因で、肛門括約筋の強い男性に多い傾向があります。

肛門周辺の皮膚が腫れることで痛みを感じますが、時には熱が出ることもあります。あな痔まで進行してしまうと、膿が皮膚から出てくるため下着が汚れてしまいます。こうなると手術での治療となります。

最大の原因

痔にとって、最大の原因となるのは便秘と下痢です。これらの便通の異常は体質によるものもありますが、多くは生活習慣を見直すことで改善されます。食生活や運動習慣にも目を向けてみましょう。

便秘によるいきみは肛門周辺の血管に負担をかけ、うっ血することで痔核ができます。硬い便が肛門の粘膜をこすることで傷が付き、そこから細菌が入り込んで炎症を起こす原因にもなります。⇨【便秘を解消する最強フード&効果的な食べ方】では、便秘解消に役立つ食材について、忙しい方でも参考になるようにコンビニ飯などもご紹介していますので、ぜひのぞいてみてください。

下痢に関しては、水のような水様便や慢性的な下痢を繰り返すことで、肛門に圧力をかけ続けることになります。さらに、肛門の粘膜の炎症を起こしやすくしてしまいます。便秘も下痢も、肛門に負担をかけることになりますので、重症化する前に予防しましょう。

おすすめの坐剤

痔に効く坐剤はたくさんありますが、個人的なコスパ最強坐剤は”ブリザエース”です。ブリザエースには肛門の外側に塗る軟膏型、肛門の内側に挿入する坐剤とありますが、おすすめは注入軟膏です。

※引用:大正製薬公式ホームページより

1箱1000円以上するため、1回の使用に100円ほどお金がかかってしまいますが、通常の坐剤に比べて肛門の内側に注入しやすく、効果を実感しやすいです。痛みが継続している、すぐに効き目が出てほしいという方には特におすすめです。

やりがちな間違い

痔の症状が出た時、やりがちな間違いとして”適していない薬を使う”というものがあります。例えば、痔の対処療法で使われる【軟膏】ですが、素人には全部同じに見えても、目的によって成分に明確な違いがあります。具体的な事例で言うと”ステロイド型”を痔の患部に塗った場合。ステロイド型の軟膏というのは、患部の炎症を抑えるための薬です。そのため、炎症を起こしている患部に関しては効果的です。しかし、炎症を起こしている患部というのは、”炎症を起こしてばい菌を殺している”状態です。これを炎症だけ抑えてしまうとばい菌が増殖し、症状が悪化してしまいます。痔の症状が出ているのに炎症を抑えてしまえば、ただでさえばい菌が繁殖しやすい肛門周りの痔は、さらに悪化してしまうのは必須です。どんな小さな症状でも、適した薬を使わなければ悪化してしまいます。安易に”手元にある軟膏”を使うことはやめましょう。

まとめ

痔に関しては、市販の塗り薬などもありますので、比較的自分で処置できてしまうものです。しかし、てっきり痔だと思っていたのに、症状がひどくなって病院に行ったら「大腸癌」だったということもあります。身近な悩みの裏に、大きな病気が潜んでいる可能性も大いにあるのです。肛門から出血がある、急に便秘になった、便秘と下痢を繰り返している、など気になる症状があれば、早めに病院を受診するようにしてください。

tami
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