だまされちゃいけない!フレーミング効果とは?

資産運用

フレーミング効果とは、マーケティングの世界でもよく活用されている、心理学に根差したものです。人間にあたえる印象というのは、自分のやり方ひとつでいかようにも変えることができます。例えば自分の会社の商品を紹介したいときに、フレーミング効果を活用することで他社の商品よりも魅力的に見せることができます。

フレーミング効果を心得ておけば、こういった営業で有利になるだけでなく、悪質な商法にひっかかるのを防ぐこともできます。この機会に理解し、活用してみてください。

フレーミング効果とは

フレーミング効果とは、同じ意味を表すものでも、表現方法を変えるだけで受け取り手の印象がガラリと変わる現象のことです。例えば次の二つの選択肢

1⇨手術の成功率は90%です

2⇨10人に1人は亡くなります

どうでしょうか?自分が手術を受けるとして、お医者さんからこのように告げられた場合、受け取り手の印象としては1の方が安心しますよね?確率としては二つとも同じ「失敗率10%」の手術です。しかし言い方ひとつで患者の受け取り方はまったく違います。2の場合、失敗する可能性の方を考えて不安になるはずです。一方、1の場合、成功率が90%なら大丈夫だろうとポジティブな考え方をすることができます。

このように、まったく同じ意味を表すものでも、違う表現を用いることで受け手に与える影響を180度変えることができます。この現象をフレーミング効果と言います。

マーケティングにおける具体例

実際に私たちの身近で活用されているフレーミング効果についてご紹介します。

成分表示

栄養ドリンクの成分表示にも、実はフレーミング効果が活用されています。よく、「タウリン1000mg配合」という説明を見かけないでしょうか?

1⇨タウリン1000mg配合

2⇨タウリン1g配合

1000mg=1gなので、どちらも配合量は同じです。しかし、1の1000mgと表示されていた方がたくさん入っているように感じませんか?このように、同じ分量でも数字の大きく見える表示にすることで、受け取り手の印象を変えることができます。

セール品

商品を売りだすセールについてもフレーミング効果が活用されています。お客さんによりお得感をアピールするために、以下のような売り方をされているのを見かけませんか?

1⇨5点同時購入で1点無料

2⇨5点同時購入で20%引き

言い方は違いますが、実はこれ割引率でいうとまったく同じことを言っています。しかし1の「1点無料」という言葉に惹かれませんか?売り上げ的にもで販売する方が伸びるそうです。無料という言葉に弱い、消費者心理を上手くつくことでセール品を売り切ることができます。

最近では、「ポイント還元で実質無料」という言葉を良く目にします。ポイ活が注目されている現代ならではですね。表現方法を変えることで、お客さんの印象を操作するフレーミング効果であえると言えます。 

まとめ

こういった手法は広告や価格設定で活用されています。消費者に対していかに良い印象を与えるか?他社よりもいかに良い印象を与えるか?これをすごく研究して営業しているのです。言い方は悪いですが、消費者はこの手法によくだまされてしまいます。外からの印象に左右されることなく、自分の必要とするものを選べるようにしておきたいですね。

tami
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