人は、何かにつけて他人と自分を比較したがるものです。他人の良い所を見つけるのは苦手なのに、なぜか羨ましい所は目についてしまいます。私もその一人です。隣の芝生は青く見える、ということわざがありますが、社会に出てその言葉の意味を痛感しました。学校では”みな平等”という教育を受けがちですが、社会に出ると人に評価されたり比較されたりしてばかりです。
あの人はいつもブランド物
を身に付けている。
きっと良いお給料を
もらっているんだろうな
家は立派だし、
良い車にも乗っているし
うらやましいな
こんなふうに自分と他人を比べて勝手に落ち込んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。根拠もないのに他人が楽に暮らしているように勘違いをし、時には妬んでしまいます。これでは人間関係がもつれるだけではなく、自分の成長も妨げることになりかねません。そもそも、世の中に楽に生きている人などいないはずです。今回は、誰もが陥りがちな間違った考え方を紹介しながら、自分が成長するためにどんなマインドを持てばいいのかをご紹介していきます。
生活感
会社勤めのサラリーマンなら、自分が満足する年収を聞かれると「1000万円」という人が多いそうです。しかし、実際に年収1000万円以上の人は男性で6.7%、女性で0.8%しかいないそうです。
しかし、実際に年収1000万円以上の人の生活実態調査によると、約７割が「贅沢できない」「リッチではない」と答えているそうです。年収そこそこの自分と、さほど変わらない生活実感だと思うと、なんだかおかしいですよね。自分が想像しているイメージと実態は、違うものだと理解しておくことは大事かもしれません。
立場を入れ替える
「隣の芝生は青く見える」という言葉があります。どう見ても自分の家の芝生よりも、隣の家の芝生の方が青々と見える。ところが、立場を入れ替えて隣の家の庭に行くと、さほど青々とはしていないというのがオチです。自分の家の庭は足元までよく見えるので雑草なども見えてしまい、きれいには見えません。しかし、隣の庭は遠目になるのできれいに見える。結局はそんなものです。
お金の事情についても同様です。実際、年収1000万円の高給取りになったとしても、大半は税金で持っていかれ、国からの補助も無くされてしまいます。税金や補助を考えた上で、コストパフォーマンス良い年収だけで言えば、年収650万円あたりがベストだそうです。そんなことも知らずに、「年収1000万円だからお金持ち」と決めつけてしまうのです。 
自分を受け入れる
人を羨ましいと思う気持ちは、人間であればおかしいことではありません。しかし、その気持ちがあまりにも強いと、自分の現状を正確に受け入れることができなくなります。つまり、自分のことを否定することにつながりかねないのです。否定からは何も生み出すことができません。これはお金に関しても同じです。お金を否定していると、お金も自分から遠ざかっていきます。
他人と自分を比べたくなる気持ちを完全に抑え込むことはできないかもしれません。それなら、自分を否定することのない比べ方をしてみてはいかがでしょうか？
×あの人はお金持ちで羨ましい
〇あの人のように自分も頑張ろう
誰かにできたのであれば、自分も同じようにできるはず。せっかく成功者が近くにいるのであれば、それを真似すればいいのです。自分を否定することはありません。自分に活を入れる方向に考えていけば、何かが少しずつ変化していきます。そうしていけば将来が明るいものになるでしょう。
出る杭は打たれる
「出る杭は打たれる」という言葉があるくらい、人は他人の成功を妬んだり、邪魔したりするするものです。悲しい習性ですが、残念ながら昔も今も存在しています。今回の記事で他人を疎ましく思わないための思考を紹介していますが、あなたが変われても他人は変われたあなたのことを疎ましく思って攻撃してくるかもしれません。
では「出る杭は打たれる」に対して、打たれないためにはどうしたらいいのか？答えは簡単です。もっと出ればいいんです。相手が想像している何倍も成長し、突き抜けてやれば、”こいつはもう手に負えない”と相手から逃げていくはずです。簡単なことではありませんが、自分のことを妬んだり邪魔したりしてくるやつを相手にするだけ時間の無駄です。そういったことに時間を費やすぐらいなら、自分を高めることに集中しましょう。向上心を持ち続けて行動していれば、自分を応援してくれる人だけが周りに残ってくれるはずです。
まとめ
人を羨むことが悪いことだとは思いません。それは人間であれば当然の感情です。しかし、それによって自分を否定することはあってはならない考えだと思います。なぜなら、他人と自分は違うからです。比べることで頑張れるのならそれで構いませんが、何も生まれない、むしろやる気を無くすぐらいであれば時間の無駄です。「隣の芝生は青く見える」の話のように、結局はそこまで変わらないというのがオチです。自分を認めることができれば、他人などどうでもよくなるはずです。
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