失敗談で学ぶ、投資でやってはいけないこと[後編]

資産運用

失敗談で学ぶ、投資でやってはいけないこと[前編]からの続き。

一発逆転を狙ったレバレッジ

Cさんは信用取引を利用して、少額の軍資金にも関わらず大金を動かしていました。

tami
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信用取引では、元手よりも

多くの取引が可能になります。

レバレッジ」という仕組みを利用することで、自分の軍資金が少なくても、それ以上の取引をすることが可能になります。信用取引はギャンブル性が非常に高く、当たれば資金が10倍にも20倍にもなって返ってきます。しかしその反対に、負債が10倍にも20倍にも膨らむ可能性があります

Cさんはすでに株取引で借金をしており、そのお金を早く返すために一発逆転を狙った取引を繰り返していました。当然、ギャンブル性の高い投資というのはいつか負けます。Cさんも、始めは調子が良かったものの次第に負けるようになり、逆転を目指してさらに借金をするという悪循環に陥ってしまいました

資産運用という面で、投資と投機は大きく違います。多くの人がこれを一緒にしがちですが、投資はローリスクローリターンで、長期的に運用していくものです。しかし、信用取引などのハイリスクハイリターンな取引は完全にギャンブルです。こういった投資を繰り返していると、必ず最終的に首が回らなくなって自己破産という最悪のパターンになってしまいます。

株の取引では、一時的なラッキーは確かにあります。それで資産が増えたという人も少なからず存在します。しかし、一発逆転というのは意図して起こすものではありません。ましてや自分が窮地に追い込まれている時には、冷静な判断ができない状態だということを理解しておきましょう。 

失敗ばかりする原因

ナンピン買い

すでに買っている株の価格が下がった時、さらに株を買い増しすることを「ナンピン買い」と言います。損を平たくするという意味で「難平」という漢字を使うことがあります。

このナンピンについては、株の損失額を大きくする原因となる場合があります。ナンピン買いをすると、平均購入価格が安くなることがメリットにある一方で、予測が外れてさらに価格が下がると含み損が増えてしまうというデメリットがあります。含み損が増えてしまい、売ることも買うこともできなくなると、「塩漬け状態」になってしまい、取引をすることができなくなってしまいます。

tami
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下手なナンピンすかんぴん

という言葉もあります。

株式投資の初心者は、特にこの「塩漬け状態」になりやすいと言われています。ナンピン買いは、バブルなどで経済全体が盛り上がっている時には有効な方法ですが、見通しが立ちにくい経済状況などでは相場が荒れやすいのでおすすめできません。 

信用取引[ロスカット]

信用取引とは、先ほどご紹介したように証券会社に預けたお金を担保にして、元手資金よりも多くの金額を取引できる仕組みです。

しかし、損失が発生した場合、一定ラインよりも損失が拡大しないように強制的に決済する仕組みがあります。これが「ロスカット」です。このロスカットが原因で、多くの資金を損失する投資家も少なくありません。

信用取引では、価格が下がるタイミングで利益を出せる「空売り」ができるのが大きな魅力です。一方で、この空売りによってどんな相場においても大きなリターンを得られる反面、資金を失うリスクも存在します。損失が大きくなった時に、耐えられるだけの資金力ががあるのか注意しておかなくてはいけません。 

まとめ

「わかっていたはずなのにやってしまった投資の失敗」でもお話ししていますが、私自身投資をやり始めてしばらく経ちますが、同じような失敗を何回かしています。感情に流されて、相場に流されて、いつもの自分ならやらないようなミスを犯すことは人間なら誰でもやりがちなことです。そのため、取引をする時には「鉄のルール」をつくり、それを守れなければ取引はしない!と確固とした決意をもっていなければ株をやるのは危険です。

基本的に資産運用というのは長期的にするものです。短期的に必要なお金をつくろうとすると、感情や欲に左右されてしまいます。そういったこ危険を理解しながら、資産運用をしていきましょう。

tami
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投資家なら知っておきたい

⇨ポンジスキームの罠

についてもまとめています。

 

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