親の介護問題②~トラブル回避~

資産運用

⇨親の介護問題~兄弟の役割分担~では介護をめぐるトラブルの原因について話しました。今回はそんなトラブルを回避するためにどうしたらいいのか紹介していきます。

親の意思と経済状況の確認

兄弟間の介護トラブルを避けるには、まだ介護が必要になっていない時に行動しておくことが大切です。準備できることや、あらかじめ知っておきたいことを確認しておくだけでも、心の余裕は大分違います。そのためには、介護される親自身の考えや意思を確認することが大切です

でも、元気な親に介護の話を

するのは気が引けるな・・・

そう思う方は多いです。しっかりと向き合って話し合う必要はありませんので、会話の中でそれとなく介護に関わる話を振ってみてください。テレビ番組の特集を見ているとき、親戚や友人で介護が始まった人がいるとき、タイミングをみて「お母さん(お父さん)はどうしたい?」と切り出してみましょう。親側も、自分の意思を汲み取ろうとしてくれる気持ちは嬉しいはずです。

ただし、親の中にも様々な考えを持っている人がいますので、自分たちで勝手に決めつけたりせずに

tami
 

今のうちに伝えられることが

あれば教えてくれる?

と、ざっくばらんに聞いてみてもいいでしょう。 

親の懐事情

に必要なお金をどこから負担するのかは、とても難しい課題です。お金のこととなれば特に切り出しにくいでしょう。しかし、そこに関しては親の方がシビアに考えている可能性が高いです。きっかけを子どもたちの方から作り、将来のことを真剣に考えていることを伝えれば、素直に教えてくれる親は多いはずです。

できれば、親の年金や収入などを聞くタイミングで、預貯金もどれくらいあるのか確認できればベストです。それによって介護費用が賄えそうであれば、家族の負担も軽く済みます。長生きすれば、たくさんの病気にかかるリスクが高まります。病気になったタイミングで親との意思疎通が難しくなることも十分に考えられます。いつどうなっても良いように、今のうちに通帳や印鑑、権利書などの重要書類や資産について、「いざという時にわかるようにしておいて」と親に伝えておくと良いでしょう。

兄弟の役割分担

親の介護についての役割分担は、いきなり決めてしまうとトラブルの元です。現代では買い物や外出に不便が生じている高齢者がたくさんいます。そういった時に兄弟みんなで時間を見つけて「介護のようなもの」を始めるといいででしょう。そうするといざ介護が必要になった時、自然に切り替えることができます

また、介護保険についての基本的な情報については、兄弟みんなで共有しておく必要があります。介護サービスなども充実していますので、いざという時に活用できるようにしておきましょう。まずは知ることが大切です

そうはいっても、協力的に

介護することができるかな?

介護が始まると、各々の家庭の事情から不満や悩みがでてきます。しかしそこで「大変さ自慢」をしてしまうと、トラブルに発展してしまいます。介護ができるかどうかの話し合いをするのではなく、親の介護に対する正直な気持ちをそれぞれが話すようにしてみてください。

その中で、それぞれのできることできないことが判明してきます。月々どれくらいの費用が必要になるとか、どれくらい介護の手が足りないか具体的に話し合うことが出来れば、協力し合う気持ちもうまれてくると思います。実際一人では成り立たないのですから、協力する他ありません。

まとめ

介護問題については、多くが金銭面でトラブルに発展しやすいです。基本的には親の介護は親のお金を使うようにしましょう。そのためには、定期的に親元へ行き、今のお金事情を話すことで将来への備えを蓄えることができます。何事も事前準備を入念にしておくことで、いざという時に行動しやすくなるものです。

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