会計年度任用職員とは?~旧制度との違い~

学校

これまでと何が違うの?

令和2年度(2020)からの法改正により、時間講師は教育公務員として教育公務員特例法の適用を原則として受けることになります。

・・・と各自治体の公式ホームページで書かれていますが、新卒や企業から転職して新学期から初めて学校に勤務される方には何のことだかさっぱりだと思います。

今回はこれまでの時間講師の旧制度と比較しながら、新たに新設された会計年度任用職員制度についてお話しします。

※高等学校勤務での経験をもとにしています、小・中学校では異なる可能性があるのでご注意ください



報酬額は変わるの?

「これまで」

時間講師は4月1日から翌年の3月31日までの1年契約で採用されます。給料に関しては1カ月ごとに支払われるので、例えば1週間に16コマ授業を受け持つとしたら月収は手取りでだいたい16万円ほどになります。時給にすると2500~3000円程度です。1カ月ごとに計算されているので、文化祭テスト期間などで授業が無いとしても給料には関係ありません。また、夏休みなどの長期休暇については、自宅研修という形で書類を提出します。内容は教材研究でもなんでも構いません。授業のための勉強や知識アップのための学びであれば提出書類としては完璧です。授業の代わりに自宅研修という形で給料が支払われるため、基本的には通常時と給料の金額は変わりません。出勤していないので、夏休み中の交通費がなくなるぐらいです。

このように、1年契約であるため学校行事で授業が無くても月収が変わらないのがこれまでの時間講師でした。ようは授業をしてもしなくても給料には関係ないということです。



「会計年度任用職員」

2020年より新設されたこの制度は、基本的に給料を1カ月ごとに計算していきます。辞令は1年契約で出されますが、月々何コマ授業をしたかで給料が変わってきます。つまり、これまでと違って授業をすれば給料が支払われ、授業をしなければ(できなければ)その分の給料支払いは無いということです。

え?授業時間だけ計算されるの?準備時間は関係ない?

安心してください。この制度の良いところは、そこが給料計算に加味されていることです。具体的には授業数×1.3までを上限として、授業準備などに費やした時間も給料でもらうことができます。例えば1週間に10コマ授業があれば×1.3の13コマ分の給料をもらうことができます。これはあくまでもそれだけ仕事をしたらということなので、仕事していなければその分の給料はありません。どのようにそれを申請するかというと、出勤時間と退勤時間を事務室で記入し、月末に合算して給料の支払いとなります。学校で仕事した時間が給料になるので、自宅でどれだけ教材研究をしても給料には関係ありません。やるなら学校で勉強するのがおすすめです。また時間の書き込みは自分で行うので計算などはどうにでもできますが、そういう不正は結局暴かれるのでおすすめしません。出勤時間や退勤時間なんてみなさんだいたいわかりますしね。不正がばれた時のリスクが高すぎます

一社会人として常識ある行動をとり、正確な仕事時間を申請しましょう



メリット

これまでの旧制度では、授業の有無で給料は変わらないとお話ししましたが、裏を返せば授業外の時間についてもやろうがやらまいがお金にならないということです。例えばテストの採点(2クラス担当すれば半日かかります)、ノートチェック、教材研究などなど・・・。

それが新制度では授業時間×1.3まで給料の申請ができるので、教材研究やテストの採点でかけた仕事時間はきちんと請求ができます。新旧両方の制度を経験した私の実感としては、仕事した分だけお給料がもらえるのはきちんと評価されている気がしてやる気につながりました。今まではテストの採点などどうしてもボランティアの気がしていたので・・・

受け持つコマ数にもよると思いますが、年収に関しては新制度の方がアップしました。ただし、年間で請求できる時間をきちんと計算して申請しないと、上限以降はボランティアになってしまうので気をつけてください。



デメリット

授業が無い長期休暇については、まったくお金が入りませんので注意してください。仕事をしていないので給料がないのは当たり前ですが・・・

年間通しての申請できる時間数を計算して、もし時間に余裕があるようでしたらこうした長期休暇に出勤して教材研究などをすれば給料は申請できます。出勤時間と退勤時間を書くだけで仕事内容などの記載は特にありませんが、仕事をしているか他事をしているかは見ればわかるのできちんと仕事しましょう。

また、これまでと違って出勤時間と退勤時間を書くために毎日事務室に寄る必要があります。始めからこの習慣が身についていれば特に失敗はないと思いますが、慣れるまでは何回か記入忘れがあり、帰りの車の中で気が付いたときには愕然としました・・・。



まとめ

いかがでしたか?

私自身、この制度が変わってから戸惑うことはありました。夏休みなんかはお給料がまったく無かったので正直きつかったです。でもよく考えてみれば、仕事しなければ給料が出ないのは当たり前だよな、と今では納得しています。これまであいまいにされていた授業準備の時間や、テスト採点の時間をきちんと給料として請求できるようになったことを考えれば、新制度のおかげで働きやすい環境になったのではないかなと思います。

これから学校に勤務される方、新しい環境・新制度と戸惑うことがあるかもしれませんが、学校の先生は聞けば丁寧に教えてくださる方ばかりです。心配しないでください。これからの新生活大変だと思いますが、応援しています。

新年度、がんばってください。


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