家計の予算を毎月見直す人と、そうでない人ではお金の貯まり方が劇的に違います。例えお金持ちであっても、毎月の収支を把握していなければ年収1000万円だろうと貧乏になる危険性は十分にあります。自分の年収がいくらであろうと、お金を貯めたいのであれば毎月の収支は把握しておきましょう。
収支の把握をするうえで、家計の予算を考えなければいけません。その時にきちんと予算を組むことができていれば、自然にお金は貯まります。しかし、へたくそな予算の立て方をしていれば、お金はあっというまに無くなってしまいます。今回は、こんな予算の立て方をしてはいけない!という注意事項を交えながら、上手な予算の組み方について紹介していきます。
お金を無駄にしない
そもそもなんで予算を
立てる必要があるの?
予算を組む重要性がなかなか理解できていない人がいます。必要な時に必要なだけお金を使っているんだから、無駄遣いなんてしてないよ!という人がいますが、これは間違いです。予算も立てずにお金を使う人は、必ず無駄遣いをしていると思って下さい。予算を立てるということは、お金の流れを把握するということでもあります。流れも理解していない人が、お金を上手く使えるわけがありません。
予算を立てることで、
ムダが見つかりやすくなる
家計管理の重要性のひとつとして、「無駄を省く」というものがあります。予算を立て、それに見合っていないお金の流れを知ることができれば、無駄を見つけることができます。そうすると、無駄を削除するためにどうすればいいのか考えるきっかけになります。こういうことをしていると、”倹約しすぎ”といわれるかもしれませんが、「倹約=無駄の削除」です。これを継続することができれば、お金は自然に貯まっていきます。
収入を見積もる
予算を立てるためには、まずは自分の収入を把握する必要があります。この時、額面の収入ではなく、税金や保険料を除いた「手取り」でみていきましょう。その時に大切になってくるのが、収入を少なめに見積もることです。
残業代やボーナスは
無いものと考えましょう
結婚して奥さんの収入があるという方も、いつ奥さんが妊娠して働けなくなるかわからないので、奥さんの収入は見積もりから除外してください。基本的に、自分の収入というのは悲観的に見るものです。商売をやっている人はイメージしやすいと思いますが、収入というのは毎月一定ではありません。コロナが流行して飲食店が大打撃をくらったように、いつ何が起こるか分からないのが事業というものです。明日収入が半減してもおかしくないと思っておいてください。
そんなこといっても、
サラリーマンなんかは
安定した収入だから
大丈夫じゃないの?
確かに、自営業者などに比べれば、会社員はお給料の面においてとても安定しています。しかし、「終身雇用」が難しくなっていくこれからのことを考えれば、いつ仕事が無くなってもおかしくありません。常に最悪の場合を想定しましょう。
収入を少なめに見積もるメリット
収入を少なく見積もりましょう。と言いましたが、これには3つのメリットがあります。
一つ目は先ほども言ったように、結婚している場合、パートナーの収入がいつ無くなるかわからないから。特に、奥さんが妊娠した場合や片方が病気で働けなくなった場合には、家計の収入が激減します。あらかじめ減ることを加味して見積もりを考えておけば、いざという時に赤字家計になりません。
二つ目はボーナスカットや経営不振による給料の減少に備えるためです。会社が上手くいかなくなる場合の給料カットもあれば、働き方改革による残業の規制による給料減少も考えられます。会社に勤めていれば、組織のルールには従わなくてはなりません。自分一人でどうにもならない出来事については、あらかじめ予防しておいて損はありません。
三つ目は、収入の増加につられて支出も増加するのを防ぐためです。人は入ってくるお金が増えると、気持ちが大きくなってつい衝動的にお金を使ってしまいます。しかし、1000万円の年収の人が1000万円の浪費をしていたらお金は貯まりません。お金を貯めるのに大切なことは、収入が上がっても生活水準を上げないことです。そのためには、収入を少なく見積もり、その中で生活できるようにしておく必要があります。
収入を少なく見積もるメリット
はあっても、多く見積もる
メリットはありません。
終身雇用で、収入が右肩上がりに増えていく時代であれば、今の収入でローンを35年組んで家を買っても問題ないかもしれませんが、そういう時代は残念ながら終わりました。今の時代ではリスクに備えたお金の使い方をする必要があります。
コメント