ビールや発泡酒よりも安く手に入る「ストロング系チューハイ」。その多くの商品のアルコール度数は9%で、安く酔えると、所得の低い若い世代を中心に人気があります。しかし、このストロング系チューハイについて、現役医師が警鐘を鳴らしています。
SNSで投稿されたこちらの投稿に、多くの注目が集まりました。「危険ドラッグとして規制した方がよいのではないか。半ば本気でそう思うことがよくあります」とフェイスブックで投稿され、日経ビジネスなどでも取り上げられました。そもそもアルコールが体にどのような作用を引き起こすのか?
人類最古の薬物
アルコールは「人類最古の薬物」と称されることがあります。投稿した松本氏も、
ストロング系チューハイは、人類最古にして
最悪の薬物といわれているアルコールの害を
最大限に引き出す危険な摂取方法だ
と注意を促しています。お酒というよりも、「エチルアルコール=薬物」に人工甘味料を加えたものだ。とまでいう専門家もいます。ジュースのような飲みやすさで、普段お酒を飲まない人や苦手な人でもグイグイ飲んでしまうことも、危険性を高める要因といわれています。
ストロング系チューハイが売れる理由
ストロング系チューハイが売れる理由としては、なんといってもその安さにあります。それは350mlあたりの酒税を比べるとよくわかります。
〇ビール⇨77円
〇発泡酒⇨28円(アルコール度数10度未満)
なんと、かかる税金はビールに比べて半額以下です。これにソフトドリンクのノウハウを組み込み、原価をさらに抑えることが可能です。これにより、税金も原価も抑えることのできる高アルコール飲料が完成します。このチューハイについては、ネットで様々な声があります。
急性アルコール中毒で運ばれてくる人
でこれを飲んでいる人が結構多いです。
安いから気軽に手に入れられるけど
酔った後の記憶が無い。
お酒に強い友人でも、飲むと
悪酔いしやすいかな?
(本数が少なくても)
基本的に、飲んだことがある人は、その経験から敬遠することが多いようです。しかし中にはそのままアルコール依存症に突入してしまう人もいます。
アルコール依存症の末路
コスパが良い、すぐに酔える、これを繰り返しているとアルコール依存症までまっしぐらです。知人にもアルコール好きで、依存症一歩手前の人がいますが、どうもアルコールが無いと生活できないのは不便そうです。
仕事帰りはとりあえずコンビニによってお酒を買って飲みながら帰宅。帰ってからもお酒片手につまみを食べて、そのままソファーで眠る。気が付いたら朝なんていうこともざらだそうです。そんな生活は体にも精神的にも良くないことだとわかってはいるものの、自分の精神ではどうにもならないそうです。さすがに路上で寝ていて、財布やスマホを全部無くした時には、どうにかしないとまずいと思ったそうですが、結局アルコールから離れることはできていません。それだけアルコールの依存というのは強力ということですね。結婚して、身近で管理してくれる人が現れない限りはアルコールから逃れるのは無理そうです。
依存症というのは、その名の通り「〇〇」無しでは生活できないこと。これは本人の意思ではどうにもならない状態のことを言います。いくら頭でいけないことだとわかっていても止められません。本気で依存症から逃れようと思ったら、専門の病院に行くしかありません。依存症には意思ではなく、医師が必要なのです。
まとめ
安かろう悪かろうではありませんが、安いからと安易に飛びつくと後悔することは多いです。アルコールに関しても、楽しむのではなく、酔うことを目的とすると危険です。規制が甘い分、始めから近づかない方が良いかもしれません。
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