五月病はたくさんの病気が隠れていることは「それ、五月病では?」でご説明しました。五月病に関してはなってしまうと厄介なものなので、予防策を講じることが大切です。今回は五月病の要注意人物像と、五月病の予防ポイントについてお話しします。
こんな人は要注意!
まず第一に、五月病は誰にでもかかる可能性があるものです。私は仕事も勉強も上手くこなせるし大丈夫!という方ほど、一旦五月病になってしまうとなかなか復帰するのに大変です。中でも、受験や就職などの大きな目標を達成したことで、燃え尽き症候群(バーンアウト)のような状態に陥っている人や、環境が大きく変わったことで周りに上手く馴染めないという人は要注意です。ストレスというのは自分の知らないところで溜め込まれていることをまずは理解してください。
また、五月病の原因とされる適応障害やうつ病といった病気になりやすいタイプの人も存在します。
・几帳面
・真面目
・責任感がある
こういった特徴を持っている人は、性格的に一人で抱え込んでしまう傾向にあります。気負いすぎて、周囲に助けを求めることを躊躇していると、病気は進行してしまいます。あまり一人で解決しようとせずに、なんでもないことでも相談できる人をつくりましょう。
予防ポイント
五月病の大敵はストレス。これを溜め込み過ぎないことが何より大切です。好きなことをしたり、好きなものを食べることがストレス解消になるという人は、意識して生活の中に取り入れてください。また、適度な運動も効果的です。積極的休養(アクティブレスト)という言葉があるほど、運動というのは体に良い影響を与えます。激しい運動をする必要はないので、散歩などで気分転換をするようにしましょう。
趣味を続ける
それまで続けてきた趣味や自分の興味があるものがあるという人は、継続してやることをおすすめします。家でできることでも、外でできることでも構いません。好きなことをしてストレス発散することを心がけましょう。
習慣的な運動
精神的な疲労は、運動で肉体的な疲労に変換することができるといわれています。精神疲労は短期間の休息ではなかなか回復しませんが、肉体疲労の場合はたいてい数日休めば回復させることができます。「体が重い」という感覚が何日も続くようなら、体を動かすことを試してみてださい。習慣的に運動することができれば、精神的なストレスは溜め込みにくいです。
相談できる環境
環境や立場が変わると、強いストレスを感じるのは必須です。程度の差はあれど、年齢に関係なく同じようなストレスを抱えている人はたくさんいます。それを共有することでストレスを軽減させることができるので、相談できる仲間を見つけましょう。同世代の友人や職場の同僚で難しければ、SNSなどで同じ境遇の人とつながることをおすすめします。ネット社会だからこそできることを活用していきましょう。
五月病かもしれないと感じたら
自分の体の不調から、五月病かもしれないと感じたら迷わず病院を受診しましょう。肉体的な症状が解消されても不調が続くようであれば、五月病のような精神的な病気の可能性が隠れています。医師によっては「特に悪い所がないので安静にしてください」という方もいますが、症状が2週間以上続くようであれば”精神科”や”心療内科”での診察を検討してください。精神科と心療内科には明確な区別は存在しないので、どちらの科を受診しても大丈夫です。自分の通いやすいところを選びましょう。また、病院によっては予約が一か月先まで埋まっているという場所もあるので、あれ?と思ったら早めに予約しておきましょう。
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