コロナ禍で急増?機能性低血糖症とは?

看護師

コロナ禍テレワークが増えたことで、自宅でご飯を食べる人も増えました。最近ではウーバーイーツなどの宅配サービスも充実しており、便利だからご飯は宅配で済ませてしまうという人も多いようです。自炊しているという人は健康に気を使ってバランスの良い食事を意識しているかと思いますが、宅配サービスを多用している人は栄養バランスが偏りがちです。そんな中で増えてきたのが、「機能性低血糖症

急に手が震えてきたり、疲労感から頭がボーッとしてしまったりと症状はさまざまです。今回は低血糖症に関する原因から対処法までご紹介していきますので、最近疲れやすかったり、常に空腹感があるという方はぜひ最後まで読んでください。

低血糖

私たちの体の中で、最も重要なエネルギー源のひとつがブドウ糖です。これはグルコースともいわれますが、体の血液中に流れていて、血液から全身の細胞に移動してエネルギーとして使われています。

低血糖とは、血液中に流れているこのブドウ糖の量が少なくなっている状態のことを言います。ちなみに良く言われる血糖値というのは、体の中に流れているブドウ糖の数値を示しています。

症状

低血糖が起こると、手の震え、発汗、動悸、顔色が悪くなるなど様々な症状が起こります。さらに血糖値が下がると、頭痛や目のかすみ、空腹感に襲われ、最悪の場合は死に至ることもあります。

tami
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低血糖症の症状について

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原因

通常、血糖値は体の中のホルモンによって調整されています。ホルモンは大きく分けて、

インスリン(血糖値を下げる)

アドレナリン・グルカゴン(血糖値を上げる)

の2種類です。低血糖になる要因としては、血糖値を下げるインスリンが過剰に分泌される、またはアドレナリンやグルカゴンの分泌が少なくなるなどが挙げられます。肝臓や腎臓の働きの異常でも低血糖になることもありますが、多くはこのホルモンバランスの乱れによって起こります。

糖尿病患者

糖尿病患者の人は、服薬やインスリン注射によって血糖値を調整しています。食後に血糖値が上昇しないようにインスリン注射をしますが、食事の量があまりにも少なかったりすると薬が効きすぎてしまい低血糖を引き起こすことがあります。低血糖の原因で一番多いのは、この糖尿病の薬の効きすぎです。

他にも、インスリンや治療薬を誤ってたくさん使ってしまったり、他の薬剤を一緒に使用したりすることでも効き目を高めて低血糖に陥る危険性があります。血糖値を下げるために必要なインスリンが働きすぎて、逆に血糖値を下げ過ぎてしまう。これにより低血糖を引き起こすというのは、糖尿病患者にとって良くある話です。

糖尿病患者でもないのに、低血糖の症状が頻繁に起こる場合には、肝臓腎臓の異常も考えられます。また、血糖値を調節する機能をもつ膵臓に腫瘍や慢性的な炎症があったりする場合もあります。高齢者の方は不整脈などの薬の副作用も考えられますが、低血糖かも?と思ったらまずは病院を受診しましょう。

機能性低血糖

体の中のホルモンバランスが上手くいかなかったり、胃を切除していることで食べ物が上手く吸収されないなどの身体的な要因で起こる低血糖のことを「機能性低血糖症」といいます。

機能性低血糖は糖尿病と違い、薬の効きすぎなどではなく、要因は自分の体にあります。症状は血糖値によって異なりますが、眠りがちになるなどの意識障害が出てくると危険な状態です。すぐに病院で診てもらってください。意識がはっきりとしなかったり、もうろうとしている場合には迷わず救急車を呼んでください。低血糖以外の原因で意識がはっきりとしない可能性もありますが、どちらにせよ意識障害がでているのは生命に関わります。

何科を受診すればいいの?

普段から気になる症状があり、低血糖かも?と思われる方は、まずは「内科」を受診してもらうといいと思います。低血糖かどうか、病院で測定してもらえばすぐに診断してもらえるはずです。

対処法

低血糖に陥った場合、目がかすんだり、疲労感から身体が思うように動かせなくなる危険があります。その場合はブドウ糖とパッケージに書いてある飴や、ブドウ糖を含む清涼飲料水を摂取すると症状が和らぎます。口から入れることが不可能な場合は、ブドウ糖を唇や歯肉に塗り付けるという方法もあります。事前に家族や身近な人にお願いしておくといざという時に助かります。

食事

低血糖に陥りやすい食事の摂り方としては、「ドカ食い」が一番危険です。低血糖に陥ると体の疲労感とともに「空腹感」に襲われます。この時に糖質やアルコールを過剰に摂取してしまうと、体が過剰に反応してインスリンを分泌しすぎてしまいます。空腹感に耐えられなくなる前に、少しだけおにぎりを食べるなどして、ドカ食いを防ぎましょう。

また、食べる順番も大切です。糖質を食事の最初に摂取してしまうと血糖値が上昇しやすくなります。そこで、サラダなどを先に食べて、血糖値の上昇を防ぐことができます。食事の量を減らしたくない、内容を変えたくないという方は、食事の順番に気を付けてみてください。

まとめ

機能性低血糖症については、眠気や倦怠感から居眠りが多くなり、周りから怠けていると思われがちです。自分で治そうと気を付けても、体の反応にはなかなか抗うことができません。睡眠不足と勘違いして生活習慣を改善しても、症状が治まらなくて悩む方も多いようです。症状については、適切な対処法でなければ改善は見込めません。自分で判断するのではなく、病院でしっかりと診断してもらうことで、普段通りの生活に戻ることは可能です。誰にも理解されないと塞ぎ込まずに、まずは受診してみてください。

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