ワクチン接種に関する流産や不妊の誤情報に要注意

看護師

新型コロナウイルスワクチンの本格的な接種が進む中、高齢者だけではなく、12歳以上の子どもを含む若年層の接種も始まっています。一方で、国内医師ら450人がワクチン接種中止を求める声も挙がっていますが、やはりワクチンが身体に与える影響は誰しも気になるところ。特に子どもや妊娠中の妊婦さん、妊娠を希望する方への影響については、様々な情報が飛び交っています。中には不安を煽るようなデマが拡散されていますが、本当のところどうなのでしょうか?

子どもへの影響

日本では5月31日に、12歳以上の子どもに対するワクチン接種が承認されています。これを受け、二本小児科学会は、「重篤な基礎疾患のある子どもへの接種については、感染による重症化が危惧され、ワクチン接種がそれを防ぐことが期待される」と接種を推奨しています。

しかし、気になるのが健康な子どもへの接種です。高齢者は免疫力が低下しているため、ワクチン接種後の副作用も比較的軽いと言われています。しかし若者に関しては、翌日から高熱を出したり、身体になんらかの不調を訴える人の割合が高いです。この情報だけ聞くと、子どもへの接種を躊躇う人もいますが、副作用よりも感染した時の身体への影響の方がひどそうです。どちらか天秤にかけた時に、やはりワクチンを打とうと決める方も多いそうです。

さらに心配なのは、ワクチン接種を打つことへの同調圧力が発生しないか?ということです。あくまでも、メリットとデメリットを本人や養育者が十分に理解し、それぞれの判断を尊重されなければいけません。組織や地域で、ワクチンを接種しない人に対して差別的な扱いがないように注意していきたいです。

個別接種ができれば

望ましいです

妊婦さんへの影響

日本産婦人科学会では、「希望する妊婦さんはワクチン接種することができる」としています。これも子どもの場合と同じですが、ワクチンについては「妊婦さんとおなかの赤ちゃんの双方を守る」とされています。今まで何らかの重篤な合併症が発生するといった報告もないため、コロナに感染した時の危険性を考えたら、ワクチン接種も考えてみていいのかもしれません

特に妊娠後期の感染に関しては、新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいと考えられています。ワクチン接種することのメリットの方が、デメリットを上回っていると言えるのではないでしょうか?

感染の多い地域や感染のリスクの高い医療従事者

基礎疾患を合併している(高血圧・糖尿病・喘息)

これらのケースに該当される方の場合は、特にワクチン接種を検討してください。と産婦人科学会でも求めています。かかりつけ医に相談することが前提ではあると思いますが、やはりメリット・デメリットを個人で天秤にかける必要があるようです。

ワクチンを打つと流産しやすくなる?

ネット上では、「ワクチンを打つと流産しやすくなる」という情報も拡散されています。これはすでに誤情報とされていますが、少しでも不安要素は無くしておきたいですよね。海外の追跡調査では、接種後の流産率は一般の場合と大差ないことがわかっています。ワクチン接種によって、特別流産の可能性が高くなることはないと判明しているため、必要以上に恐がる必要はなさそうです

日本よりも人口が多いアメリカでは、すでに10万人近くの妊婦さんがワクチンを接種しています。いずれも接種後に身体に悪影響を及ぼすという報告はなく、追跡調査の中でも安全性については保証されていると考えられています。

あくまでも今までの調査に限りですので、この情報だけでは不安という方もいると思います。しかし、確かに言えるのは、ワクチン接種後の副作用よりも、感染した後重症化する方がリスクが高いということです。自分に基礎疾患があるという方は、どちらがよりデメリットか、というところで判断するしかありません。

ワクチンを打つと不妊症になる?

流産同様、「ワクチンを打つと不妊症になる」という誤情報も拡がっています。しかし、これについては実際のファイザーによるデータで「妊娠に影響しない」と実証済みです。

世界的な流行拡大と妊婦の一部で感染後に重症化することから、積極的にワクチンを接種すべきという考え方が大勢を占めています。しかし、これはあくまでも現時点でのデータです。中・長期的に考えていくのであれば、胎児および出生児への安全性に関して、今後も情報収集をする必要があると思いますし、不妊少しでも心配されるのであれば様子を見てもいいと思います。

大切なことは、不安な気持ちから誤情報に踊らされないことです。あくまでも公式で出ているデータを元に、最後はご自身で判断してください。そして、あまり思いつめすぎないようにしてください。精神的な不安も、身体への悪影響になりかねません。ワクチン接種は、選択肢のひとつとして考えて頂ければいいと思います。

まとめ

世の中では、何か大きな動きがあるたびに、人々の憶測が飛び交います。変化に対する不安な気持ちというのは、人間に備わっている防衛本能からくるものなので抗えません。大切なのは、それらをあくまでも参考程度にして、最終的な判断を自分で下すことです。ネットに書き込まれている情報など、信憑性があるものの方が少ないと考えて十分だと思います。

tami
tami

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