婚活といえば、男性が「お茶代やデートの食事代を負担する」というのが暗黙の了解になっています。男女平等の社会なのですが、それでも男性が食事代をスマートに払えるとかっこいいという風潮はいまだに残っているようです。
そんな状況下で何年も婚活をしている女性。婚活を始めたころには男性におごってもらうことに躊躇していた人が、いつの間にかそれが当たり前のように考えてしまうのです。もちろん男性だって頑張ってかっこいい所を見せようとしますが、女性にお金を払い続けていれば疲弊していくのは当然です。今回は、実際にあった体験談をもとに、皆さんのお金事情を改めて見つめ直していただくきっかけになればと思います。
初めてのデートで高級ランチ
Aさん(36歳)は一流企業に勤める年収1000万円越えのエリート男性。32歳女性とお見合いした後、お互いの印象が良かったため交際に入りました。Aさんは早速指定された時間に女性に連絡を取ります。
交際希望ありがとうございます。
これからよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
お話も楽しかったし、お仕事のできる
男性は尊敬しちゃいます。
僕も楽しかったです。
早速ですが、週末ランチしませんか?
どこか行きたいお店はありますか?
お好きなお店を探しておきます。
和食が好きなので『〇〇』という
お店の懐石料理が食べたいです。
わかりました。『〇〇』ですね。
お店予約しておきますね。
これまで、仕事ばかりしてきたのでAさんは食べ物に疎く、普段はチェーン店の定食屋やコンビニ弁当で済ませることがほとんどでした。女性側から提案があったことに少しだけほっとしながら、『〇〇』というお店をネットで調べます。すると、そこは超高級懐石料理を提供する老舗店舗で、ランチの懐石料理は1人1万2000円という驚きの金額でした。
え?1万2000円?いつも行く
牛丼なら30杯は頼めるぞ。
とはいえ、そんなセコい考えだと結婚はますます遠のくばかりだと考えなおし、そのお店を予約しました。しかし、デートまでの数日よく考えてみると、最初のデートでここまでの高級店を指定してくる女性は先が思いやられる気がしました。すでにランチの約束はしてしまったため、その日は会うことにしましたが、それを終えたら「交際終了」を申し出ようと決意しました。
一番高いコース
Bさん(45歳)は会社勤めの転勤族。出会いが無いからとマッチングアプリを使い、38歳の女性と出会いました。ファーストコンタクトはお互い好印象で交際に入り、週末にファーストデートの約束を取り付けることができました。お肉好きという女性のために有名なステーキハウスを予約し、当日はスマートにエスコートできるようにと下調べをしてデートプランを完璧にしていました。
デート当日、ステーキ店でメニューを見ながら女性は言いました。
私、これにします。
女性が選んだのは特上ランクのステーキ肉が付いている一番上のコース。なかなか量が多いコースだったので、女性が食べられるのかと心配しましたが、よく食べてくれる女性は好みだったので嬉しくなるBさん。
じゃあ僕も同じものを頂きます。
Bさんも同じコースを頼み、食事をしながら仕事や趣味のことを楽しく話しました。会話は弾んでいたのですが、途中から食べるスピードが遅くなる女性。Bさんは食べきれるのかと心配していると、
もうお腹いっぱいになって
しまいました。
と心配していた通り、女性はステーキ1切れとご飯を半分ほど残しました。Bさんは心の中で
(ステーキもご飯も量が選べたのだから、
注文するときに少なくすればいいのに)
と思いました。会計を済ませたBさんが外に出ていくと、すでに外にいた女性がお腹がいっぱいなので少し散歩をしようと提案してきました。⇨『デートのその後』
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