自分の働き方を考えたことありますか?一つの場所で勤務していると、それが普通なのか異常なのかわからないままに労働してしまいます。特に新卒の人など、他の職場と比較する機会がないと良い環境がどういったものなのか知るよしもありません。
今回は、私が他の先生方から得た情報をもとに、働く環境としてこんな職場(学校)は危ないというリストをつくってみました。今の現場に満足していない、もしくは今後の働き方について考え直したいという方の参考になれば嬉しいです。もしも今の場所に不満や疑問を感じたのなら、一刻も早く行動することをおすすめします。あなたの貴重な人生の時間をそんなところに費やしてはダメです。
悪しき風習
学校のお仕事は多岐にわたり、やることはたくさんあります。そんな中で業務の分割をしながら仕事をまわしていますが、やはり偏りがあるため仕事が終わりきらないこともあります。そんな状況になると助け合いの精神で終わっていない仕事をみんなで片づけます。しかしこれが厄介です。普通であれば素晴らしい心構えですが、これをすると仕事は終わりますがなぜ終わりきらなかったのか反省することができません。助け合いの精神よりも、仕事の振り分けに問題がなかったか追及する方が次に活かせます。大事なことはきちんと仕事のゴールを決めること。そのゴールまでたどり着くことができなかった時は、原因を見つけ同じ失敗をしないように周知する。これが必要です。
組織で動いていれば当たり前の行動ですが、先生たちは往々にしてプライドが高い方が多いので、失敗を他人と共有することは難しいです(先生方すみません)。学校現場では、去年の失敗を今年もやってしまった、ということがよくあります。それでは組織は成長しません。問題を引きずらないためにも、失敗は共有するべきです。手助けすることを当たり前と思ってはいけません。仕事が終わっていないのは問題です。手助けという優しさでカバーするだけでは問題解決になりません。
それともう一つ厄介なのは、労働時間が長いほど頑張っているという悪しき風習です。同じ仕事量であれば早く終わらせた方が優秀に決まっています。だらだらと長い時間職場に居座ることが良いはずありません。それなら早く帰って次の日に備えて下さい。自分の仕事を終わらせつつ、組織として機能しているか今一度職場の現状を見直してみてください。
管理がゆるい
学校ではたくさんの個人情報を管理しています。昔は名簿を自宅に持ち帰って成績処理していたそうですが、今ではNG行為です。学校で使うUSBなんかも簡単に持ち出すことはできません。こういった管理がずさんな学校は危険です。多少のことなら大丈夫だろうと管理を疎かにしているといつか事件を引き起こします。過去のニュースで学校のテスト答案が紛失したというものがありました。学校現場を知っている人であればどんなずさんな管理だ、と驚愕してしまう案件です。ですがこういった学校もあるのが事実なんです。こうなってしまったらとてつもない代償を追うのは生徒たちです。そうならないためにも日頃の管理からきちんとしていきましょう。
勤務形態がゆるく管理されているのはブラック企業の特徴でもあります。⇨【染まる前に知っておきたいブラック企業の特徴】では、ブラック企業の細かな特徴を見抜くための項目を紹介していますので参考にしてみてください。
暗黙の了解
みんながやっているからという理由でタダ働きをしていませんか?学校によっては、先生方がお金も出ないのに休日を削って働いているそうです。これは普通ではありません。異常です。いくら聖職者といっても生活があります。その生活を脅かしてまで働くことが普通だなんて間違っています。労働と搾取を見極める感性を持ってください。もし今のあなたがその状況にあるのならすぐに管理職に相談してください。それでもだめなら労働組合に連絡してください。それでもだめならそこから逃げてください。大事なあなたの時間を一分一秒でも無駄にしてはいけません。
まとめ
学校に勤めていて、本当に素晴らしい先生方に出逢うことができます。教員を目指す人は基本的に手を差し伸べることに対して疑問を持つことがありません。自分が損をしていてもそれを多少の犠牲として生活してしまいます。それは裏を返せば使い勝手のいい労働者です。自分の働く環境は自分で変えていかなくてはいけません。違和感があるのなら声をあげてください。危ない学校で働き続ける人が一人でも減りますように。
また、⇨【学校の知られてはいけない深い闇】では、学校の教育以外の役割(労働力の分配)についてお話ししています。教育大学で学んだ内容ですが、現場で勤めるようになってから、その役割を実感する機会が幾度とありました。学歴の低い人を”あえて”つくり、人がやりたがらない仕事を仕方なくやるように仕向けている学歴社会を作り出しているのは学校です。そんな学校の『労働力の分配』のメカニズムについて説明しています。興味のある方はぜひのぞいてみてください。
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