肛門周囲膿瘍と診断された⇨【クリニックから大きな病院へ】からの続き・・・
サードオピニオン
セカンドオピニオンでお医者様から2週間程度の入院が必要と言われ、その病院での手術を決めきれなかった私は、旦那さん(看護師)の助言もあり、もう一つの病院を受診することにしました。最初に受診したクリニックからの紹介だったので専門医もいて不安はありませんでしたが、なんとなく前の病院の先生に悪い気がしながら2つ目の病院へ・・・
クリニックで書いてもらった紹介状は前の病院で使ってしまったため、今回は紹介状なしでの受診になります。診断前に看護師さんから問診を受けた後、診察室へ。お尻を出してベッドに横になる作業も3度目になりベテラン級です。今回の病院の先生は、淡々と触診していき、早い段階で診断終了となりました。
前の病院でも診断
されたんだよね?
肛門周囲膿瘍に
間違いないよ。
3回目の診断。やはりそうなんですね。それで、肝心なのは手術に関してです。
完全に治したいなら
切開手術だね。
うちは10日入院
してもらうことに
なります。
Σ(゚Д゚)10日・・・!!
前の病院では、入院日数が2週間程度と言いましたが、正確には16日間と言われました。ということは6日も早く退院できることになります。一週間近く短くなるのは大きいですよね!?この日数を聞いて、その場で”ここで手術します!”と先生に告げました。
※私の場合、肛門周囲膿瘍ではありましたが、膿を出す手術(入院3日)は必要なかったので、次の段階に当たる”痔ろう”を治すための根治手術のみ受けることになりました。そのため、この後に書かれているのは”痔ろう”を治すための話です。肛門周囲膿瘍の話が聞きたかったのに!という方、申し訳ありません。しかし、流れとしては
肛門周囲膿瘍
⇨痔ろう
となりますので、膿を出した後の治療はどちらも同じものとなりますのでご安心ください。肛門周囲膿瘍の方もいずれは通る道となります。頑張りましょう。
受診料⇨【2500円】
紹介状が無かったので受診料高くつくかな?と思いましたが、なかなか良心的な金額でホッとしました。というか、前の病院(紹介状有り)が高かったのか?その病院によって実施する検査が異なります。受診料だけで判断するならば、CT検査を行う病院は受診料が高いような気がします。金額が気になる方は事前に口コミをみて、検査内容を調べてから受診されることをおすすめします。
これまでの受診料
初めのクリニック【2800円】
大きな病院【6200円】
2つ目の病院【2500円】
入院にかかる費用
手術の予約をするために別の部屋へと移動しました。どうやら先生のお仕事は診断までだそうで、入院に関する説明は別の部屋で看護師さんにしてもらいました。
〇入院期間⇨【10日間】
この入院期間は手術日も含めています。この日数とは別で、手術前検査(1~2時間)というものがありますので、別日に病院を受診する必要があります。
〇入院費用⇨【108,000円】
※3割負担で計算
なかなか高いですよね。入院費用に関しては、病院からこのように提示されましたが、実際に支払った金額はもう少し安いです。ご存知の方もいるかもしれませんが、日本では”高額療養費制度”というものが存在します。あまりにも高額になった医療に対して、国が補助してあげるよ、というものです。詳しくは⇨【窓口での支払いを減らせる!限度額適用認定証について】で解説しておりますので、利用したい!という方はぜひ参考にしてみてください。”入院後に申請して返金してもらう”ものと”事前申請して最低限の金額だけ窓口で払う”ものがありますが、限度額適用認定証については後者の事前申請のものになりますので、入院が決まったらすぐに申請する必要があります。
申請から到着まで
1週間程度かかります
実費負担
入院するにあたって、保険適用外の実費負担となるものがいくつかありますのでご紹介していきます。
〇ベッド
差額ベッド代というものがあり、希望する部屋によって金額が異なります。個室を希望すると1泊6000円~料金が発生します。私は4人部屋(0円)の希望でしたが、患者数が少なかった時期もあって、個室(トイレ無し)に入れてもらいました。しかし痔瘻手術後はとにかくトイレが大変なので、1泊9000円払っても、トイレ付の部屋をお願いすればよかったな、としみじみ思いました。移動するだけでもお尻が痛いですし、術後は排便コントロールが難しいため、トイレから遠い部屋だと漏れてしまうこともあります。金銭的に余裕のある方は、ぜひトイレ付きの個室にすることをおすすめします。また、一番最高額の特別室ともなると1泊16,500円となります。ケタ違いですね。入院期間10日間を快適に過ごしたい!というお金に余裕がある方は検討してみて下さい(笑)
〇食事代
入院中の食費は実費ですが、栄養バランスの摂れた病院食を【1食460円】で頂けたので満足しています。食事回数によって加算されていくので、退院の日にお昼ご飯は結構です。といって1食分節約することも可能です。
〇サービスに係る費用
入院中必要なものだとしても、実費になるものがあります。ガーゼ、パット(ナプキン)、コットン、イヤホン(220円)、円座(2800円)などがこれにあたります。イヤホンや円座については必要であれば自宅から持って行った方が良いと思います。ガーゼについては、術後の傷口を清潔に保つために定期的に交換する必要があります。しかしこれに関してはドラッグストアで購入するよりも、病院で購入(360円30枚入り)した方が割安です。
ガーゼに関しては、なぜ術後のケアで必須のものなのに医療費に含まれずに実費なんだ…と疑問に思いましたが、他の方の経験談を読んでもガーゼの料金を払っているのでこういうものみたいです。納得はいきませんが(笑)
一応看護師さんに伺ったところ
人によって必要枚数が
異なるので実費負担に
なっています。
とのことでした。人によって出血量は確かに異なります。私の場合は出血はありませんでしたが、傷が深く、浸出液(ピンクの液体)が大量に出たので、2時間おきにガーゼを交換しました。余談ですが、自分で交換する分は実費ですが、毎日の診察で交換してもらう時には病院のガーゼを使ってもらえます。同じガーゼでも使いどころによって違う扱いのようです。不思議ですね。
〇文書の発行
会社などに診断書を提出する必要がある場合、これも費用がかかります。
診断書⇨【2200円】
生命保険診断書⇨【3300円】
診療録開示に係る費用⇨【3300円】
退院時のお会計
文書の発行などは必要なく、入院費用を【限度額適用認定証】を活用することで上限を超える支払いをしなくて済んだので、退院時のお会計は
入院費用⇨約8万円
食事代10日分⇨約13000円
合計⇨10万円弱
となりました。
手術前検診
入院する前に、手術前検診というものがあります。手術する前に体の健康状態を診るというものです。内容としては健康診断と同じようなものです。
〇血液検査
〇レントゲン検査
〇血圧
〇心電図
〇尿検査
ここまでは一般的な手術前の検査ですが、”痔瘻”に関してはここに【肛門内圧検査】というものが入ります。お尻の中に器具を入れ、肛門の締まり具合を測るというものです。術前と術後で問題が無いか、回復しているか、などを調べるための検査となります。以上の6つの項目を1時間ほどかけて行い、
検査費用⇨【8000円】
となりました。検査費って高いですね。それでも良心的な金額なのかもしれませんが。健康診断を受けたと思っておとなしく笑顔で支払いました。
これまでの受診料
初めのクリニック【2800円】
大きな病院【6200円】
2つ目の病院【2500円】
手術前検査【8000円】
次のページでは⇨【入院準備と手術準備】についてお話していきます。
=== 痔瘻闘病記【目次】===
①痔ろう闘病記
②クリニックから大きな病院へ
③三度目の正直【入院費用の内訳】
④入院準備と手術準備
⑤手術本番
⑥手術後の入院生活
⑦痔ろうになりやすい人と予防法
【特別編】
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