⇨【三度目の正直(入院費用の内訳)】からの続き。手術する病院も決まり、いよいよ入院準備をしていきます。
入院中に必要なもの
さて、入院となれば必要なものを事前に揃えなくてはいけません。前回のページでもお話しましたが⇨【限度額適用認定証】については、申請から自宅に届くまで1週間程度かかりますので、入院が決まったらすぐに申請してください。ちなみに、私は入院当日に間に合うように申請しなければいけないと思っていましたが、病院に聞いたら退院の”2日前”までに提出してくれればいいとのことでした。ただ、これは病院によって違うと思いますので、入院までに準備できていると確実です。
持ち物は基本的にパジャマなどの着替えがメインですが、入院生活を通して、準備しておいて良かったものと、準備しておけば良かったものをご紹介していきます。
ボディーシート
手術日当日は絶対安静(尿管を通してトイレすらいけません)なので、2日目も基本的には部屋から出られません。3日目から入浴解禁なのですが、それまで痛みで脂汗は出るし、3日間もお風呂に入れないのはなかなか苦痛です。看護師さんが1日1回体を拭いてくれますが、汗をかくたびに気持ち悪いし看護師さんを呼ぶのも気が引けたので、自前のボディーシートでしのぎました。
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暇つぶし道具
入院中は特にやることがありません。今回の痔ろうの場合、10日間という長い期間だったので、暇つぶし道具は必須でした。
- 本
- パソコン
- スマホ
- タブレット
これらが揃っていれば、時間を上手に使えると思います。特にパソコンに関しては、入院生活を振り返りながらブログを制作できたので重宝しました。仕事をされても良いと思います。ちなみに大部屋でタブレットやスマホを使用する際には、イヤホンが必須となります。これを忘れるとかなり生活しづらくなりますので注意してください。今回、病院のご厚意で個室を利用させてもらいましたが、病院内は基本的に静かなため、個室でも音を出すの嫌だったのでイヤホンを使っていました。病院によっては売店で販売(200円)していますので、忘れた場合には売店をのぞいてみてください。
携帯ウォシュレット
お尻の手術をするわけですから、術後の排便はもちろん痛いです。そのうえ排便のたびにトイレのウォシュレットで洗浄し、清潔を保たなくてはいけません。これがなかなか痛いんです(;^ω^)
便座についているウォシュレットを”弱”にしても、術後のお尻には強すぎる刺激です。でも清潔を保つためにはやらなければいけません。そこで活躍するのが【携帯ウォシュレット】です。製品にもよるかもしれませんが、携帯用のウォシュレットは便座のものと比べて噴射能力が低いです。そのため、術後のお尻でも耐えることができました。
退院後も家でしばらく洗浄しなければいけないので、毎回シャワーを浴びることができない、出先でも洗浄したい、という方には必須のアイテムです。私の場合はメーカー品を購入したので壊れることはありませんでしたが、ネットのレビューを見てみると、中国製の安いものはすぐに壊れるそうなのでご注意ください。
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やわらかいタオル
術後3日目からお風呂解禁になります。念願の入浴ですが、体をきれいに洗ったあと、お尻を拭くのがかなり痛いです。我が家のゴワゴワタオルを持っていったために、拭く時かなり苦戦しました。一般的なタオルでも術後のデリケートなお尻には苦痛だと思います。なにせシャワーも痛いぐらいなので…
そのため2~3枚は入浴用のやわらかいタオルを用意しておくことをおすすめします。
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鏡
女性の方は化粧などがあるので用意されるかもしれませんが、男性の方はいらない!という方が大半だと思います。しかし、意外と鏡が必要になる場面は多いです。例えば、目にまつげが入って痛い!という時、洗面所まで歩いていくのにもお尻が痛いので時間がかかります。とにかく歩くのがしんどいんです(笑)部屋の中で済ませられるならそれに越したことはないので、手鏡などかさばらないものを用意されるといいと思います。
コップのフタ
歯ブラシやハシなどは、衛生面を考えてケース付きのものを持っていきましたが、コップは何も考えずに本体だけ持っていきました。痔瘻入院中はとにかく水分摂取が大切なので、1日2リットル近い水分をとり、コップの使用頻度は高いです。そのため、コップには常に水が入っています。そうした場合に、検診やお風呂など長時間コップを放置しておくと、ほこりが中に入ってしまいます。病院ということもあり、なんだか気持ち的にフタが無いのは嫌でした。ティッシュでフタの代用をしましたが、家に蓋つきのコップがあるという方はぜひ持参してください。
手術前日
いよいよ入院です。手術前日に入院するのですが、前日は手術に向けた準備があるため忙しいです。
オリエンテーション
まずは病院内を案内してもらいます。洗面所、トイレ、お風呂、ナースステーションetc…
正直、緊急事態になればナースコールを押せばいいので、ナースステーションに行くことは滅多にありません(少し外に出る時、声を掛けるぐらいです)。
診察
今のお尻の状態を確認します。簡単な検査になりますのでそこまで気合いを入れる必要はありません。この診察よりも次の大腸検査が痛いです。手術日当日の朝に手術ができるかどうか、大きな病気がないかなどの大腸検査があるのですが、その検査がとにかく痛かったです。お腹にガスを入れながら検査するため、とにかくお腹が張ります。看護師さんが手を握って励ましてくれたのでなんとか耐えられました。
モニターを通して
普段見られない大腸
の様子がわかるので
余裕があればぜひ
見てみてください。
除毛
さて、これがなかなか恥ずかしい体験でした。”除毛”といって、手術で邪魔になりそうなお尻周りの体毛をきれいにしていきます。お尻を出し、看護師さんにやってもらうのですが、”他人にお尻を剃られる恥ずかしさ”+”体に刃物が当たっている”ことが結構恐かったです。自分は体毛薄いから必要ない!という方も油断しないで下さい。たぶん産毛なども例外なく剃られるので全員必ず通る道です。心を無にして大人しく剃られましょう_(:3」∠)_
下剤
夕食をとった後、翌日の手術に向けて下剤を飲みます(手術中に便が出ては困りますからね)。
ちなみに夕食はこんな感じでした。手術に備えて少なめですね。病院食なので味は薄かったですが(笑)美味しくいただきました。
下剤は2種類。まず300mlほどの水分の下剤を飲みます。あまり美味しくないスポーツドリンクといった味でしたので、一気に飲み干しました。その1時間半後に2錠の下剤を服用します。その時はトイレに行くこともなく、あれ?お腹痛くならないぞ?と思いましたが、夜中に6回はトイレに行くほど効き目抜群でした(;^ω^)
お腹の痛みで夜は
ほとんど眠れません
お腹の痛みと闘いながら、手術当日を向かえます
さて、いよいよ⇨【手術本番】です。
=== 痔瘻闘病記【目次】===
①痔ろう闘病記
②クリニックから大きな病院へ
③三度目の正直【入院費用の内訳】
④入院準備と手術準備
⑤手術本番
⑥手術後の入院生活
⑦痔ろうになりやすい人と予防法
【特別編】
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