“人生100年時代”と言われている現代で、定年退職後に何をして過ごそうかと悩んでいる人は少なくありません。事実、私の両親も定年後に何をしようかと悩んでいます。今まで仕事一本で生活してきた両親にとって、仕事の無い日に何をするのか想像もつかないそうです。定年後にシルバー人材で活躍される方もいるそうですが、今まで身を粉にして働いてきた分、余生は自分の好きなことに専念したいというのが両親の考えです。ボランティアなどで社会とつながることも考えているようですが、やはり残りの長い人生で趣味のひとつやふたつは持っておきたいものですよね。
ライフプランという言葉が注目されてから、自分の人生を見直す人も多くなりましたが、まだまだ模索中という方もいるでしょう。経済的状況によってもできることは違ってきますし、何より人生を共にするパートナーがいるかどうかによってもライフプランは異なります。しかし、いかなる状況であっても、自分の人生を充実させることを中心に考えていきたいものです。
今回は、定年後の人生について悩んでいる方に向けて、実際の体験談を基にセカンドライフの過ごし方について紹介していきます。
スポーツに打ちこむ
職場では再雇用の方がちらほらいらっしゃいます。一週間の内、2~3日ほど職場に来て、他の日は何をしているのか尋ねると、プライベートな時間を夫婦で楽しんでいるとのことでした。なんとも羨ましい老後ですよね。それもこれも、健康な身体があってこそだと思います。その方は職場まで自転車で通勤されており、往復1時間の道のりを御年63歳で軽々とサイクリングされています。職場について、業務をこなし、定時にはさっそうと帰られる様子が何とも素敵です。やはり生活の中に体を動かす習慣がある方は、他の人に比べて生き生きとしていますね。運動習慣のない40代のおじさまよりも、よほど健康的で若々しく見えます。セカンドライフでどのような暮らしを選択したとしても、スポーツや運動習慣だけは取り入れることをおすすめします。体を動かす習慣があれば、心もポジティブになり、豊かな人生を送ることができるでしょう。
暇を楽しむ
アクティブな人生だけが豊かとも限りません。中には静かに余生を楽しみたいという方もいらっしゃると思います。よく散歩や読書を趣味にしている方がいますが、いかに自分の時間を楽しむことができるのかというのは、一種の才能だと思います。例えば、1日中家に居ても平気な人もいれば、必ず外に出てアクティブに活動したいという方もいます。しかし、年齢と共に、体も動かなくなり、外に出ることが億劫になるかもしれません。そうした時に、家での時間をどう充実させるのかが重要になってきます。読書、ガーデニング、鑑賞会、家でできることはたくさんあります。傍からみたら暇を持て余しているように感じるかもしれませんが、本人が楽しければそれでいいのです。
また、余暇というのは昔は貴族に与えられた”特権”でした。労働者は休んでいたら生活ができなかったのです。今あなたは貴族の特権を手に入れたのです。せっかく手に入れた”特権”を遊びや学びに存分に使ってみて下さい。
自然を楽しむ
セカンドライフで農業を選択される方が多いそうです。実際に田舎の土地に行って生活すると、不便なことばかりで最初は辛いかもしれませんが、慣れてくれば不便も気にならなくなります。自然の中で生活し、自分の時間を楽しむことは最も有意義な老後と言えるかもしれません。自給自足の生活を楽しむのも良し、理想の土地に家を建てて、夫婦仲良く暮らすのも良し、定年を機に暮らす場所を変えることも選択のひとつです。
ただし、自然を楽しむには向き不向きがあります。田舎暮らしを選んだのはいいものの、夫婦のどちらかがその生活に嫌気がさすなんてことも珍しくありません。2~3年お試し期間を設けて、その後腰を据える判断をしても遅くはないと思います。
自分で稼いでみる
会社に属していた人の大半は、給料を貰ってばかりで自分で稼ぐという経験をしたこと無い人ばかりです。そんな人は、定年を機に自分の好きなことを仕事にしてみるのも一つの手です。今の時代、たくさんのコンテンツがあり、小学生でもネット上で稼げる時代です。⇨【子供のマネーリテラシーを育てる方法】でも紹介していますが、お金については学校で教えてくれないので自分で学んでやってみるしかありません。現代では”自分の好きなことで生きていく”というYouTubeの宣伝通り、ゲームチャンネルや趣味のことで稼いでいる人もたくさんいます。始めは何をすればいいのかわからないかもしれませんが、とにかく好きなことを見つけてそれを仕事にしてみてください。釣り、DIY、ゴルフなんでもいいです。自分のしたことがお金になる、〇〇円稼いだ、という経験はとても貴重なものです。今まで組織に属して労働力として一生懸命働いてきた人なら、あなたは何らかのスキルや経験を持っているはずです。その経験をネタにブログを書いてみるのもいいかもしれません。数万円あればパソコンを買ってブログを作ることもできます。今の時代、自分が思っている以上にたくさんの働き方があります。これまでの自分とは違う働き方をしてみるのも面白いですよ。
⇨商売の基本が学べる「せどり」では、副業で人気のある「せどり」取引の説明をしていますので、自分で稼ぐ体験というものに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
時間をかけて学ぶ
良くも悪くも、定年後は時間が余るほどあります。⇨【少額から資産運用を始めるべき】でも話していますが、資産運用をやる上での鉄則は”時間をかけてスキルを磨く”ことです。短期間で大金を稼ごうとするとただのギャンブルになってしまいますし、短期間で身に付けたスキルはたいてい役に立ちません。世の中のお金持ちたちはみな一様に、時間をかけてお金を稼ぐスキルを磨いています。幸い、定年後は時間がたくさんあるので、その時間を使ってお金について学んでみて下さい。1日1回、お金に関する知識に触れる機会をつくるだけでかまいません。数年後、それらの経験や知識が必ずあなたや、あなたの家族を守ってくれる盾になります。
まとめ
どうしたって、定年を迎える頃には身体も衰えて、気力も無くなるものです。いざ仕事が無くなると、毎日何をして過ごしたらいいのか悩む人ばかりではないでしょうか?自分が何をしたいのか、自由な時間をどうするのかは若いうちから考えた者勝ちだと思います。明確な目標がある人ほど、人生を謳歌しているものです。美味しいものを食べたいなら健康な身体をキープする必要がありますし、旅先で楽しみたいならある程度のお金が必要です。自分が何をしたいのか明確にすることで、その後のライフプランが立てやすくなります。これから定年を迎える、そんな時に胸がわくわくするような人生でありたいものです。
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